2021/08/10
『日本鉄道美景』(田中和義:写真/今尾恵介:風景地形解説/新潮社)を読んだ。写真集なので観たといったほうが適切か。
まずは出版社の紹介文を引く。
週刊新潮のグラビアを飾った珠玉の鉄道風景。見過ごされていた奇蹟の車窓がこの1冊に。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
田中和義
1958(昭和33)年、東京生まれ。1981年、創刊直後の『FOCUS』に参加。2001年には『週刊新潮』に移り、一貫して雑誌カメラマンとして活動を続ける。今尾恵介
1959(昭和34)年、横浜生まれ。中学生の頃から国土地理院の地形図に親しみ、時刻表を愛読。出版社勤務を経て、地図エッセイストとして活躍。
去年は夏に北海道を旅し、秋に四国を遍路旅した。コロナ禍のため県外への移動が憚られ、その後はずっと自宅にじっとしている。先月中に2回のワクチン接種を終えたので、少し涼しくなればまた旅に出たいと考えている。
私は鉄ちゃんではない。しかし旅好きの常として鉄道には一定の愛着がある。旅にカメラは携えているが撮り鉄でも乗り鉄でもなく、敢えて言えば呑み鉄である。そして私の旅のパターンは、ロードバイクでその地を巡るやり方。本書に収めてある写真は撮り鉄好みのものであり、同じ景色を写真に収めたいとは思わない。それでも鄙びた田舎を走る鉄道は旅情をかき立てる。あぁ、旅に出たいと思わせる。
初秋に東北、北海道を旅しようと決めた。さすれば男鹿線、五能線、根室線、釧網本線沿いの景色を楽しみたい。その後は四国遍路の続きをやる。次は20番からなので、予讃線まで行けるかどうか分からないが、もし行けたとしたら下灘駅で海を眺めながらゆっくりしたい。