2021/12/24
本日の厨房男子。
今日12月24日はクリスマス・イブである。去る10月31日にはハロウィンなどという厚顔無恥なバカ騒ぎがあったばかりである。いや覆面無恥というべきか。「貴様ら、どうみてもモンゴロイドではないか。生まれたときはおしりにくっきり蒙古斑があったであろう。ケルト人でもアメリカ人でもないくせに仮葬などに現を抜かすとは何事か。褌しめて秋祭りにやっさをかつがんかいっ！」といらついたのは私だけではないだろう。その怒りがやっと冷めかけたと思ったら今度はクリスマスだ。キリスト教徒として教会に詣でお祈りするならいざ知らず、猫も杓子も街中で公然とイチャつきやがって。あまりに見苦しいので街に出る気にもならないではないか。クリスマスは恋人と過ごさねばならぬという脅迫観念的恋愛礼讃主義に敢然と異を唱え、かような理不尽極まりないクリスマスファシズムに対し「日本人はもう一度節度を取り戻さねばならぬ」と固く心に誓う私である。日本男児たるもの、こんな日こそ軽佻浮薄な風潮に流されることなく純和風で過ごしたい。そうしてこそ魂の救いはあるのだ。
ということで、昼餉は高野豆腐のニラ玉とじ。
夕餉には「手取川 純米生原酒しぼりたて」をやりながら「豆腐と豚ひき肉のレンジ蒸し」を作る。豚ひき肉にニラ、ごま油、塩こしょう、かたくり粉を加え和える。さらに木綿豆腐を潰し混ぜたら皿に丸くかたちを整え、ラップをして10分弱レンジで蒸す。蒸している間にたっぷりのごま油にニンニク、赤唐辛子、コリアンダー、クミンを入れて弱火でこんがりするまで熱を加える。最後に刻んだねぎを入れてさらに香味を出したら、熱々のまま蒸し上がった豆腐と豚ひき肉にかけて出来上がり。ここまで書いて、ひょっとしてこれは純和風ではなくやや中華ではないかとの疑いが頭をもたげたが無視することにする。そんなことよりこれはケーキではないか。おぉ！ これこそ日本の正しきクリスマスケーキではないか。願わくば神の祝福多からんことを。
