2022/01/25
冬の楽しみである野鳥を撮影しながらの散歩。こう寒いと、出不精になりがちである。美しい、あるいはかわいい鳥たちの姿がそんな心を励まして歩こうかという気にさせてくれる。
今日は家から時計回りでぐるりと20km強を歩いた。久しぶりにカワセミの姿をカメラに収めることが出来た。またソウシチョウ(相思鳥)という小鳥に初めて遭遇した。ひょっとしたら過去に遭遇したときメジロやシジュウカラと見間違っていた可能性もあるだろうが、こうしてカメラに収め種を同定したのは初めてのことだ。どうやら外来種らしい。「国立環境研究所 侵入生物DB」に次のような記載があり、そうめずらしい種でもないようだ。
- 自然分布
中国南部,ベトナム北部からミャンマー北部,インド・アッサム地方,ヒマラヤ西部- 生息環境
スズタケなど1mを越えるササ類の繁茂する標高1000m以上の落葉広葉樹林で繁殖する.越冬期は標高の低い地域に移動し,主に竹林や笹藪に生息する.- 生態的特性
繁殖中でも10羽ほどの群がよく観察され,秋には20羽以上の群やシジュウカラ類と混群をつくる.ササ群落中や高木下層の葉層内を活発に移動し,採餌する
食性:昆虫,果実- 国内移入分布
茨城,東京,神奈川,山梨,静岡,愛知,和歌山,大阪,奈良,兵庫,三重,福岡,熊本,大分,宮崎の都府県で繁殖した記録がある.山形,栃木,群馬,埼玉,長野,岐阜,福井の各県および近畿・中国・四国・九州の全県でも分布記録あり.- 侵入経路
古くから日本に飼い鳥として輸入されており,一般家庭からの逸出または経営破綻した業者による大量放鳥によると考えられている.- 侵入年代
江戸時代から飼育されていたが,野外への定着は,兵庫県神戸市の再度山1931年.その他の地域では,1980年代前半以降に生息確認.- 影響
営巣場所に捕食者を誘引する.近年の爆発的な個体数の増加は在来種に影響を与えている可能性がある.1910~1920年代に導入されたハワイでは,在来鳥類減少の一因と考えられている.
影響を受ける在来生物:メジロ,コマドリ,コルリ,ウグイスなどの在来鳥類.
かわいい鳥ではあるが、在来鳥類の生息に悪影響も懸念されるようだ。影響が限定的なものにとどまることを祈る。
【アオサギ(青鷺)】
【カワセミ(川蝉)】
【ムクドリ(椋鳥)】
【カワウ(川鵜)】
【モズ(百舌鳥)】
【ツグミ(鶫)】
【ヤマガラ(山雀)】
【ヒヨドリ(鵯)】
【ソウシチョウ(相思鳥)】