2022/03/25
天満で朝吞みを楽しんだ後は天王寺に移動。あべのハルカス美術館での『イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜』展を観に行く。
一番気に入った作品はポール・シニャックの「サモワの運河、曳舟」。点で描いた光の輝きが見事。近づいて観たり、離れて観たり、左から観たり、右から観たり、やはり正面から観たり。さまざまな角度から観るとたのしい。離れて観た印象と近づいていろいろな部位の点を写真に撮りたかったが、残念ながらこの作品は撮影が許可されていない。じっと見つめていると点が見事な像を浮き上がらせ、光と色の洪水が眼に押しよせてくるようだ。いつまでも見飽きることがなかった。
全体としてコローやブーダン、カミーユ・ピサロなどの風景がやはり良かった。観ていて心が落ち着く。
撮影を許された一部作品(6作品)を載せておく。
モネの「睡蓮」は下(手前)から上(奥)への蓮を視る眼の流れと水面に映る光の白が上(奥)から下(手前)へと川の流れのように見えるのと、なんだか不思議な感覚の画。またおそらくレッサー・ユリィを初めて観たのだが、街の暗さというか、陰がうまく表現されていると感じた。この暗さは異彩を放っていた。「夜のポツダム広場」の濡れた路面に写るネオンの光が見事。
私はなぜかルノアールが好きになれない。本展にも7作展示してあったがやはりそれは同じだった。ただ撮影を許された「花瓶にいけられた薔薇」だけは気に入った。なぜだかはわからない。
チケットをくれた友人Y女史に感謝。
2時間ばかり美術館を楽しんだ後は、近くにある『ポンガラカレー天王寺MIO店』での昼食。昨夜から酒が続いているので無性にカレーが食べたかったのだ。疲れた肝臓と胃がターメリックを欲しているのだろう。といいながら「角ハイ」を吞んでしまったのだが。「野菜カレープレート」はうまかった。