2022/06/17
『ガス燈酒場によろしく』(椎名誠:著/文春文庫)を読んだ。
まずは出版社の紹介文を引く。
連載千回を突破!六十代も後半になったシーナだが、人生まだ何があるか分からない。ファッションモデルデビューを果たし、無縁と思われた痛風の恐怖に怯え、沖縄でマグロを釣る…そんな日々にやってきた大震災。計画停電の夜、暗い街で思う。日本の夜は明るすぎた。ガス燈くらいの「光」で満足なのだ。
目次異次元へのほっつき歩き『脳単』を知っているかでっかい焚き火をしたいなあさまよえる家発作的モデル体験記かみつ木の愛マグロを釣った泣き叫ぶ地球春は海苔サン高野山で考えたこと〔ほか〕
赤マントシリーズもこれで23巻目。次の第24巻『さらば新宿赤マント』が最終刊。本のタイトルと読んだ日のリストは下のとおりだ。いつ頃から読み始めたものかよく覚えていないが、思えばずいぶんたくさん読んできたものだ。
1. ひるめしのもんだい [既読]????/??/??
2. おろかな日々 [既読]????/??/??
3. モンパの木の下で [既読]????/??/??
4. 南国かつおまぐろ旅 [既読]2020/05/10
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2020/05/12/180417
5. ネコの亡命 [既読]????/??/??
6. 時にはうどんのように [既読]????/??/??
7. カープ島サカナ作戦 [既読]2014/04/27
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2014/04/27/000730
8. ギョーザのような月がでた [既読]????/??/??
9. 突撃 三角ベース団 [既読]????/??/??
10.とんがらしの誘惑 [既読]2008/02/20
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/20080220/1203520233
11.くじらの朝がえり [既読]2020/03/25
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2020/03/25/000000
12.焚火オペラの夜だった [既読]2020/11/17
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2020/11/24/000000
13.ハリセンボンの逆襲 [既読]2020/11/24
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2020/11/24/000000
14.ぶっかけめしの午後 [既読]2020/11/19
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2020/11/24/000000
15.地球の裏のマヨネーズ [既読] 2021/05/24
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2021/05/27/114118
16.ただのナマズと思うなよ [既読]2007/06/24
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/20070624
17.どうせ今夜も波の上 【既読】2021/06/01
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2021/06/01/084837
18.ワニのあくびだなめんなよ [既読]2014/11/15
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2014/11/15/064002
19.トンカチからの伝言 【既読】2021/06/09
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2021/06/09/090723
20.ももんがあからっ風作戦 【既読】2022/05/21
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2022/05/21/123817
21.アザラシのひげじまん [既読]2013/06/08
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2013/06/08/115201
22.ごっくん青空ビール雲 [既読]2015/08/22
https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2015/08/22/160407
23.ガス燈酒場によろしく 【既読】2022/06/1724.さらば新宿赤マント 【未読】(>_<)
シーナ氏はいつものごとく大手チェーン飲食店に多い変な言葉づかいに怒っている。「お客さま。こちらトカゲの姿煮とクモのからみ揚げのほうになります。この二つでよろしかったでしょうか」といったアレである。私もこうしたヘンテコ言葉にげんなりしている一人である。しかし、こうしたヘンテコ言葉は若い店員にすっかりはびこってしまい、どこの店に入っても聞かされる羽目になっている。今やまともな言葉を聞きたければ、高級料理店に行くしかないのか。まことに困ったことだ。いったい「××××のほう」「××××になります」「××××でよろしかったでしょうか」などという変な接客言葉はどこから発生し、誰が広めたのだ。責任者出てこい!! などといっても、今やもう手遅れである。小うるさいジジイの遠吠えでしかない。
「千の無駄話」と題された編に赤マントシリーズ9百数十編の内容分析がある。一番多いのは「酒と食い物」に関するもので全体の52%を占めるのだとか。続いて外国旅の話が20%、本の話が17%、新宿で飲んだ食べた何をしたが7%、焚火(キャンプ)が7%だという。そうしてみるとまさに私好みの話題が圧倒的なシェアをもつ。私がシーナ氏のエッセイを読み続ける由縁である。困るのが7%を占める本の話である。シーナ氏と好みが似かよっているだけに、本の紹介があれば私も読みたくなってしまう。いきおいAmazonで検索してポチッとやってしまう。ただでさえ積み上がっている未読本がさらに増えてしまうのだ。今巻で読みたいと思った本は次のとおり。
- 『オルタード・カーボン』(リチャード・モーガン:著/ 田口 俊樹 :訳/アスペクト) ★
- 『ウォークン・フュアリーズ』(リチャード・モーガン:著/ 田口 俊樹 :訳/アスペクト) ★
- 『ザ・ロード』(コーマック・マッカーシー :著/ 黒原敏行:訳/ハヤカワepi文庫) ★
- 『寄生虫のはなし わたしたちの近くにいる驚異の生き物たち』(ユージーン・H・カプラン :著/ 篠儀直子:訳/) ★
- 『頭にくる虫のはなし』(西村謙一:著 /技報堂出版) ♠
★印は発注できたが、♠印は在庫取扱いがない様子なので図書館本を予約した。あぁ、また積読本が増えてしまった。本も読みたいが、自転車旅にも出たい、居酒屋にも行きたい。人生は短い。やりたいことが多すぎる。
やりたいことと言えば、青森のラーメン店『田むら』にはぜひ行きたい。いや、必ず行かねばならない。「鬼煮干しラーメン」なるものを絶対に食べてやるのだ。しかしいつになることやら。