2022/06/28
本日の厨房男子。
スーパーで前どれの新鮮な鯵を売っていたので、夕餉に「鯵のなめろう」を作った。刺身にしても良かったのだが、それほど大きくなかったのと、寄生虫に関する本を読んだばかりなので、なんとなく刺身ではなしにタタキで食べようと思ったのだ。
「なめろう」は酒の肴として、そしてアツアツごはんに載せて、さらには出汁茶漬けとして、三段階で味わった。
他には常備菜として作り置きの「豆ヒジキ」と「ゴーヤーチャンプルー」。
酒は「出羽桜 桜花吟醸 四十周年記念酒」。私が日本酒に目覚めたのはこの酒のおかげ。年齢二十代後半のことである。当時、純米吟醸酒をリーズナブルに飲めて、うまいと思える酒で、パソコンネット(インターネットではない)で家に取り寄せられるのはこの酒ぐらいだった。私が知らなかっただけかもしれないが。安月給でしかも二人の子どもを育てながら、うまい酒を飲みたいという高望みをかなえてくれたのがこの酒だったのだ。当時、行きつけの居酒屋では「越の誉」、家では「出羽桜桜花吟醸」というのが私の定番であった。
先日、行きつけの酒屋「ひらい」でこの記念酒を見つけ、冷蔵庫に数本残っていたこの酒と出会えたのは運命。当時と同様の55%の精米歩合で醸した酒、こいつを飲まないわけにはいかない。迷わず買いました。
私にとってこうした夕餉が幸せというもの。これ以上を望まない。