2022/10/11
今日は料理がテーマの映画を二本観た。どちらも人情もの。心温まる映画だ。
まずは『みをつくし料理帖』(2020年、日本)である。
配給元の紹介文を引く。
作品概要
時代は享和二年の大坂。暮らし向きは違えども8歳の澪と野江は、まるで姉妹のように仲が良い幼なじみだった。「何があってもずっと一緒や。」しかしそんな2人が暮らす大坂を大洪水が襲い、澪と野江は生き別れてしまう。それから10年後。大洪水で両親を亡くした澪は引き取られ、江戸の神田にある蕎麦処「つる家」で女料理人に。野江は吉原にある遊郭に買い取られ、幻の花魁・あさひ太夫と名乗っていた。澪が苦心して生み出した料理が、別々の人生を歩む2人を再び引き寄せていく。
■製作・監督:角川春樹■脚本:江良至/松井香奈/角川春樹
■原作:髙田郁「みをつくし料理帖」
(C)2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会出演者
澪:松本穂香/野江(あさひ太夫):奈緒/芳(ご寮さん):若村麻由美/おりょう:浅野温子/小松原(小野寺数馬):窪塚洋介/永田源斉:小関裕太/清右衛門:藤井隆/清八:野村宏伸/菊乃:衛藤美彩/お満:渡辺典子/卯吉:村上淳/伝右衛門:永島敏行/水原東西:反町隆史/駒沢弥三郎:榎木孝明/采女宗馬:鹿賀丈史/お百:薬師丸ひろ子/種市:石坂浩二/又次:中村獅童
この映画は原作の良さに尽きる。原作小説のシリーズは大好きで続編が発売されるのを心待ちにして読んだものである。あまりに好きすぎて、2014年9月14日に大阪府柏原市の宮脇書店柏原店で催された「髙田郁 トーク&サイン会」にまで出かけたほどだ。髙田さんのお話を聴いた後、サインをしていただくときにほんの少し会話を交わしたが、ざっくばらんで親しみの感じられるお人柄であった。この物語はそうした髙田さんのお人柄が投影されたものだろう。
映画にも人の心の温かさがにじみ出る。また小説を読み返したくなった。