佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

居酒屋『海老や』

2022/11/17

 明日、『中伊豆グリーンクラブ』で行う2008年欧州交通事情調査団のメンバーによるゴルフコンペに備え、今夜は沼津のホテルに宿泊する。昼間は清水に立ち寄り富士山を眺めながらサイクリングを楽しんだ。(一番下に記事へのリンク)

 いつものことだが旅先で宿泊するときは街中にホテルを取り地元の居酒屋で一杯やる。今日もホテルの近くをブラブラ散策しながらめぼしい居酒屋を探す。今夜ここと目を付けたのは『海老や』(沼津市高島町)である。

 店構えは少々バタ臭いが、入り口ガラスをとおしてみる店の中を視てここと決めた。年をとったオヤジさんがカウンターの奥で庖丁を握っており、カウンターには客がふたり、席を一つ隔てて座っている。一見して紳士淑女である。ホッピーやらレモンソーダ杯ばかりを飲むようなチャラチャラした若い奴はいない。イチャイチャしたカップルも居ないし、香水プンプンの水商売風女もいない。良いではないか。地元の魚を出すうまい店とみた。

 訪いを入れると空いているカウンター席はすべて予約で埋まってしまっているという。一旦は断られかけたが、私の残念そうな顔に心が動いたらしい。小上がりのテーブル席で良ければと案内してくれた。ありがたや。

 まずはお通し(松前漬け)を肴に生ビールをやりながらメニューに目を通した。

 あれこれ迷ったが、やはりこの辺りはアジだろう。新鮮でうまいはずと「アジ刺」を注文。カウンター客が頼んだ「なめろう」もうまそうだが、ここは港からあがって間がないアジをそのまま味わいたい。醤油がやや甘めだがうまい。文句なし。酒は地元沼津の酒「白隠正宗 特別純米」。初めて飲む酒であったがキリッと辛口の酒で刺身によく合う。スイスイ飲み干した。
 続いて「はまぐり酒蒸し」「特大牡蠣フライ」を注文。酒は「如空 生酛」。メニューにはなかったが生酛が良いと言った私の言葉に店主が薦めてくれた酒である。昔ながらの醸し方の生酛ならではの複雑な味わいが絶妙のバランスで収まっている。やや強めの酸が味に重みを感じさせず、肴の味をひきたてつつきれいに切れていく。う~~ん、良い酒だ。ググってみると青森の酒らしい。この銘柄も覚えておこう。

 もう一品、「黒ムツ煮付け」を頼んだ。甘めに時間をかけて煮込んだらしい。出てくるのにやや時間がかかったので「如空」をもう一杯追加した。見た目どおり身に味がよく沁みている。時間がかかるはずだ。これがまたうまい。どんどん酒がすすむ。

 〆ごはんは「まご茶」。沼津の漁師めしだという。魚の刺身のたっぷり入った茶漬けでした。これがまたうまいのなんの。大満足で店をあとにした。そのままホテルにもどり爆睡したことは言うまでもない。

 

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