佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

居酒屋『多可能』、そばきり『次郎』をハシゴ

2022/11/18

 昼間は『中伊豆グリーンクラブ』でゴルフ。(下に別ブログへのリンク) 今夜はもう一泊、静岡市内繁華街に宿を取った。

 夜は当然居酒屋に行く。静岡市街で居酒屋といえばやはり『多可能』だ。肩肘張らずに飲める居酒屋然とした人気店だ。予約していないので満席かもしれないと思いながらも足を向けた。

 入店が20時近かったこともあり、ちょうど入れ替わりの客がありカウンターに陣取ることができた。やはりこの店には縁があると感じる。縁のない店ではこうはいかない。

 席に着きとりあえず「キリンラガー」を注文。喉を潤しながらメニューに目を通す。どれもうまそうで迷ったあげく「生いわし」550円と「桜えび天」935円を注文。「生いわし」は小ぶりのもので臭みがなく新鮮そのものだった。こいつを肴に「喜平 極純 純米酒」をやる。安倍川の伏流水と静岡酵母で醸したご当地の酒である。辛口におだやかな酸。いわしの刺身に合う。「桜えび天」は生姜と大根おろしの天つゆをつけても旨いが、極薄い塩味があり、えびせんみたいに香ばしい。天つゆなしでもうまい。その間にも客がひっきりなしだった。長居は無用と、もう一品だけ「どんこ煮」880円を食べて店をあとにした。

 

 

 ホテルはすぐ近くにあったが、ホテルを通り過ごしてさらに繁華街を探索。少し歩いたところでよさそうな蕎麦屋を見つけた。といってもこれといった根拠はなく、あくまで勘である。ちゃんとした蕎麦屋なら良い酒が置いてあるものだ。それに蕎麦は〆に最高だ。カウンターに腰掛け、大将にお薦めの酒をというと「英君 辛口純米酒」を出してくれた。静岡市清水の蔵らしい。辛口をうたいながらもけっして尖っておらず、味わいはやさしいほど。香りもひかえめ。充分なうま味を感じる酒だが、しつこさはなく綺麗な酒。素直な酒と言い換えても良いだろう。これならどんな料理にも合うだろう。良い酒だ。これまで何度も静岡を訪れたが「静岡おでん」を食べていない。真っ黒なおでんだと聞いているが、はたしてうまいのかどうか試してみる気になった。スジと大根と黒はんぺんを注文。関西の私には気持ち悪いほど黒い。ダシ粉がたっぷりかかっている。味が濃いのだろうなぁと思いながら口に入れると塩味は想像したほどではなく、出汁の味が濃い。なるほどうまい。これまでの食わず嫌いを反省する。次に静岡に来たときはおでんでコップ酒をメインにしてもよいなと思う。もう一杯酒が欲しくなった。他のお薦めを尋ねると「臥龍梅 純米吟醸 超辛口」を出してくれた。これまた芳醇な味わいだ。ただしキレがあり後口が良い。蕎麦が食いたくなった。「せいろ」を頼んで〆とした。なかなか良い店であった。蕎麦もうまいが、蕎麦屋は酒を飲むところだ。その酒が良いのがうれしい。満腹でホテルに帰り爆睡したことはいうまでもない。

 

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