佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『乙嫁語り ⑭』(森薫:著/青騎士コミックス)

2022/11/25

乙嫁語り ⑭』(森薫:著/青騎士コミックス)を読んだ。一年半近く首を長くして待っていたシリーズ最新刊である。

 まずは出版社の紹介文を引く。

アミルの兄、アゼルらが冬の草原を駆ける! 新章”馬競べ編”!中央アジアを舞台に、さまざまな結婚模様を描く『乙嫁語り』。アミルの兄、アゼルとその仲間たちは、草原の民どうしの結束を果たすために「馬競(うまくら)べ」へ参加することに! 新たな乙嫁も多数登場!

 

 

 

 19世紀後半の中央アジア。ロシアの南下政策の不吉さがますますその度合いを強めてきた。ロシアは個々に対抗して勝てる相手ではない。そのような情勢をうけて、草原の者たちもこれまでのようにバラバラではなく一つにまとまる必要を感じ始める。さらには町の者たちとの連衡も。草原の者たちが一族としてまとまるために血縁を結び絆をつよめようとする。しかし草原の女たちは弱い男を相手にしない。婿にふさわしいことを証明するための馬競べで勝負することに・・・。馬競べの場面の躍動感がすばらしい。しかも画は緻密。いつもながら森薫氏の描く画にはため息が出る。そして眼。鋭く挑戦するような眼。深く吸い込まれそうな眼。平和ボケした今の日本ではほぼ見ることが出来ない眼だ。そうした眼を持つ乙嫁(美しいお嫁さん)たちはまさに眼福。

 次巻はまた一年以上待つことになるのか。待ち遠しいことだ。