佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

ウェルズのウェルズ的一曲 Vol.0009 『Quelqu'un m'a dit / Carla Bruni』

On me dit que nos vies ne valent pas grand chose,
Elles passent en un instant comme fanent les roses.

人生なんてたいしたものじゃないって
みんな言うのよ
あっという間に散ってしまう、バラの花のようだって

 ウェルズ的一曲Vol.0009としてご紹介するのは、カーラ・ブルーニの『Quelqu'un m'a dit』(邦題・風のうわさ )です。北イタリアの名門貴族の娘にしてスーパーモデルの経歴を持ちます。シャネル、ディオールセリーヌなどのモデルを勤めた後、29歳で引退。2002年に歌手に転身し、アルバム「ケルカン・マ・ディ〜風のうわさ」をフランスで発表。全世界で100万枚を超えるヒットとなりました。このアルバムタイトル曲として1曲目に収録されているのが『Quelqu'un m'a dit』です。

ケルカン・マ・ディ ~ 風のうわさ

ケルカン・マ・ディ ~ 風のうわさ


 美貌と知性、そして音楽的才能、すべてを神様から与えられた人です。お父さんが作曲家、お母さんはピアニストという家庭に生まれたことを考えれば、音楽的才能を受け継いだのは必然といえる。今年1月にはフランス大統領ニコラ・サルコジと結婚しファースト・レディでもあります。
 私がこの曲を初めて聴いたのは一年ほど前、行きつけの古本屋「Tree House」でした。その古本屋には酒も置いてあり、壁を埋め尽くす古本を眺めながら「バカルディー151プルーフ」をちびちび飲んでおりました。BGMに店主(ケンさん)が流してくれたのが「ケルカン・マ・ディ〜風のうわさ」でした。フランス語の鼻にかかった発音が苦手だった私ではありましたが、聴くなり気に入ってしまい「これ、誰?」と訊ねていました。
 二度目に聴いたのは今年の秋。初めてのフランスでパリからモンサンミッシェルに向かう途中、現地ガイドさんがバスの中でかけてくれたのが、このCDでした。木々の葉が赤や黄に染まる田舎町を走りながら聴いた『Quelqu'un m'a dit』、格別でした。忘れることの出来ない思い出です。




 ギターと歌というシンプルなスタイルで、カーラの少しかすれた声が気怠げに大人の雰囲気を漂わせてくれる逸品です。


この曲を「You Tube」で聴くには、
http://jp.youtube.com/
で Quelqu'un m'a dit Carla Bruni と入力して検索してみて下さい。