佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2007-01-01から1年間の記事一覧

「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」(新潮文庫/村上春樹 著) を読了

2007年締めくくりの本となった。本書は村上春樹氏がウィスキーをテーマにスコットランドとアイルランドを訪れた旅行をつづったエッセイである。 村上春樹氏は二十数年前、ちょうど私が就職したころに興味を持ち、とりあえず「羊三部作」を読んでファンになっ…

「栄光一途」(幻冬舎文庫/雫井脩介 著)を読了

5日ほど前、雫井脩介の「犯人に告ぐ」を読み終え、スゲェ!と衝撃を受けた。引き続き氏のデビュー作をと期待して読んだ次第。 本の裏表紙記載紹介文を引用する オリンピックを目前に控えた日本柔道強化チームのコーチ望月篠子は、柔道界の重鎮から極秘の任務…

「平野レミの速攻ごちそう料理」(講談社文庫/平野レミ 著) を読了

村上春樹氏の「「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」が2007年の締めくくりの本となったと思いきや、続けて読んだ本書「平野レミの速攻ごちそう料理」が2007年度最後に読んだ本となった。本書は平野レミさんが簡単で早くできて、しかも美味しい料理…

酒燗器を買いました

高砂「忠助」の大将に教えていただいた酒燗器を買ってしまいました。 この間、忠助で燗酒を飲んだときに大将から教えていただき、「欲しい!」と思っていた酒燗器です。(写真) 燗たのし(酒燗器) お燗メーター 黒龍 錫徳利 黒龍 利猪口8勺 黒龍純米吟醸1…

「犯人に告ぐ」 (双葉文庫/雫井脩介 著)を読了

読後満足感は今年、一、二を争う。 とにかく、次の展開が気になって本をはなせなかった。仕事を終えるのを待ち遠しく待って、続きをむさぼり読んだ。雫井氏の著書は初めて読んだが、すごい書き手が現れたものだ。警察小説では高村薫が好きだが、これはそれを…

セント・ニコラウス

株式会社BHのOさんからクリスマス・メールをいただいた。「サンタクロースって本当にいるの?お友達はいないというの」っていう娘の問いかけに父親が答える話が紹介してあった。父親は答える。「おまえもそんな歳になったんだね。 サンタクロースは確かに…

「被差別の食卓」 (新潮新書/上原善広 著)を読む

ヨウスイさんが「読んでみて」と勧めてくださった本「被差別の食卓」を読んだ。内容をamazonから引用すると次のとおり。 内容(「BOOK」データベースより) 大阪のある被差別部落では、そこでしか食べられない料理がある。あぶらかす、さいぼし…。一般地区の…

高砂市荒井町「忠助」で旨い酒を飲む

ひょこむ仲間の「しおりんのパパ」さんのお誘いで再び高砂市荒井町は「忠助」を訪れ旨い酒を飲んだ。 まずは越乃景虎を燗で。燗酒は何が良いですかと大将に訊ねたら出てきた酒だ。すぅっと入ってくる。飲みやすい酒だ。口中に広がる上品な旨味が心地よい。あ…

「無 純米大吟醸 無濾過生原酒 袋しぼり 平成十九年十二月十日初しぼり」を飲む

本日ヤエガキ酒造さんから宅配便が届いた。「無」の初しぼりである。毎年、この時期の楽しみになっている。 今年の味はどうかと飲んでみる。心なしか昨年よりも旨味が増したような気がする。 「旨味が乗りながらもすっきりキレる」といったところか。すこし…

「出羽桜 桜花吟醸酒本生」を飲む

久しぶりに「出羽桜 桜花吟醸酒本生」を飲んだ。たしか5年ぶりぐらいになる。 この酒は、私が日本酒を美味しいと思うようになったきっかけになった酒だ。香り高く飲みやすい。しかも、リーズナブルときている。名前もイカシテいる。

「奥播磨 土蔵熟成山廃純米ひやおろし 17BY」を飲む

「奥播磨 山廃純米ひやおろし 17BY」を飲んだ。 土蔵熟成とはどのような熟成法で酒にどのように作用するのか詳しいことはわからない。山廃仕込みも良くは知らない。 ラベルには次のような記述がある。 「山廃純米の持つ無限の可能性を最大限に引き出すため、…

「誘拐ラプソディー : 荻原浩 著」(双葉文庫)を読了

おもしろい。 この一言だ。 氏の小説を読むのはこれが3冊目。全ておもしろかった。単におもしろいだけではない。全てが人情話でホロリとさせる。しかし決してお涙ちょうだいではない。文体は軽妙洒脱。ストーリーは読ませる。ぐいぐい引き込まれる。ページを…

「瀧鯉 純米吟醸 生粋」を飲む

G工業のM部長に教えていただいた灘の男酒「瀧鯉」を飲んだ。なかなかいける。辛口でさっぱりした味わいだが、案外味はしっかりしており香り高い。飲みやすく旨い。ついつい飲み過ぎてしまう。 けなすところがない酒だ。逆にそこが欠点とも云えるかもしれない…

「ハードボイルド・エッグ」(荻原浩著・双葉文庫)を読了

ハードボイルド・エッグ (双葉文庫)作者:荻原 浩出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2002/10メディア: 文庫 おもしろい、笑える。少しほろりとさせてくれる。軽妙洒脱さはさすがだ。 著者の本は以前に「神様からの一言」を読んだことがある。大手広告代理店を辞…

「奥播磨 純米吟醸 袋しぼり仕込み三十五号」を飲む

安富町を通りがかったので、明日、仲間の集まりで皆と飲む酒をと下村酒造さんに立ち寄った。さすがに愛好家の多い酒だけあって、町中の狭い道沿いにひっそりとした佇まいのお店には酒好きらしい人が数人品定めをしている。 すでに他の酒蔵の酒二種類(「諏訪…

「チーム・バチスタの栄光」(海堂尊著・宝島社文庫)を読了

第4回「このミス」大賞受賞作ということで、ずっと気になっていた本。今年の2月頃にNHK「週刊ブックレビュー」に海堂氏が出演しているのを見て、ますます読みたいと思っていた本がいよいよ文庫本化された。駅のキオスクで買い求めた。帯を見ると、この小説は…

高砂市荒井町「本家串焼 忠助」で美味い酒を飲む

最近、SNSを通じて知り合ったKさんのお誘いで、高砂市荒井町は「本家串焼 忠助」で美味い酒をいただいた。入店して右手にお酒を冷やした冷蔵庫があったので、見るともなく目をやると「十四代」「飛露喜」などのラベルが目に入ってきた。その時点で今日が良い…

大阪北浜「カシミール」で野菜カレー(850円)を食す

大阪出張のついでに昼ご飯を大阪北浜「カシミール」で食べた。「ねねやん」さんと「オーサワ」さんに教えてもらった店。今月の初めに耳にしたので、ほぼ一ヶ月「行きたい」「行きたい」「行きたい」・・・・・。「食べたい」「食べたい」「食べたい」「食べ…

「シリウスの道」(藤原伊織著・文春文庫)を読了

「おおいぬ座」の「シリウス」は地球からおよそ8.6光年の距離にあり、太陽を除くと全天で最も明るい恒星である。その位置が微妙に揺れ動くことから、伴星の存在が早くから言われ1862年に初めてその存在が望遠鏡で確認された。(シリウスB、子犬ともいわれる…

「玉乃光・純米大吟醸」を飲む

いただき物ですが伏見の「玉乃光」が手に入りました。有機栽培された雄町米100%で醸した純米大吟醸。 日本酒度 +4.0 酸度 1.8 アルコール度 16.7 アミノ酸度 1.2 原料米 有機栽培の雄町米 精米歩合 45% 味はしっかりしているが、キレがあり辛口といって良い…

大阪阿倍野「明治屋」、難波「山三」をはしご

あこがれの酒場、酒飲みの聖地、大阪阿倍野は「明治屋」で酒を飲んだ。太田和彦氏の本で紹介されているのを読み、以前から一度行ってみたいと思っていた店だ。 地下鉄谷町線阿倍野駅を降りてすぐ、その店はあった。その佇まいからして酒飲みの心は千々に乱れ…

諏訪泉(特別純米・ひやおろし)を飲む

秋の楽しみはなんといってもひやおろし。一夏過ごした熟成が味に深みを加える。今日は諏訪泉を冷蔵庫から出して飲んでいる。 ☆ 諏訪泉(特別純米・ひやおろし) 原材料 : 米、米こうじ 精米歩合 : 55% 日本酒度 : +3.0 酸度 : 1.4 口に含んだ瞬間、…

ガンバ大阪 VS FC東京 1−1 で引き分け

残念な結果だ。痛い、痛すぎる。 今節は浦和が引き分けただけに、勝ち点3をあげ、もう一歩迫ることが出来たのに・・・ 後半途中まで、1−0でリード。しかし、FC東京・茂庭がレッドカードを受け退場。 ガンバに数的有利がもたらされた。ガンバ贔屓の私にも…

今夜は眠れない

ただいま3:20 北京五輪、サッカーアジア最終予選、カタール対サウジアラビア戦を観ている。 カタールが先制して、日本にとってまずい展開かと思いきや、カタールの選手がレッドカードで退場。その直後、ペナルティーエリアでカタールの選手が反則。PKが…

「暁のひかり」(藤沢周平著・文春文庫)を読了

新装版 暁のひかり (文春文庫)作者:藤沢 周平出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/02/09メディア: 文庫 藤沢周平の初期市井小説6篇が納められている。 中でも「おふく」が良い。 造酒蔵とおふくは幼なじみだ。幼く淡い気持ちながらお互いに想い合っている…

神戸長田「吟醸」で一杯やる

以前から気になっていた店、神戸長田の「吟醸」へ行ってきた。この店は、太田和彦氏の「ニッポン居酒屋放浪記・望郷篇」(新潮文庫)のP264に紹介されている店である。 場所は神戸市営地下鉄 長田駅 西出口出てすぐ 日本酒は「松の司」がかなりの種類であっ…

陸上自衛隊姫路駐屯地創立五六周年記念行事を観た

陸上自衛隊姫路駐屯地創立五六周年記念行事に行った。観閲式につづき訓練展示があった。訓練ではあるがヘリコプターからの降下、155mm榴弾砲FH−70が、戦車が火を噴く。結構迫力があった。 帰りにTSUTAYA広峰店でCDをレンタル。 TRAVIS [THE MAN WHO…

「青と黒」の意地を見せたGAMBA

2007年11月10日 J1リーグ 第31節 ○2-0 VSジェフユナイテッド千葉 @万博 一週間前 、川崎フロンターレを1−0で下しナビスコカップを手にしたガンバ。その後の、天皇賞予選も苦しみながらも勝利している。しかし、リーグ戦では、ここしばらくの不調が響き、…

「知りすぎた女」(ブライアン・フリーマントル著・新潮文庫)を読了

知りすぎた女 (新潮文庫)作者:ブライアン フリーマントル出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/02メディア: 文庫 読後感は「?」 ハッキリ云ってイマイチである。 嘗て無かったことである。私はブライアン・フリーマントルの大ファンである。氏の著作をすべ…