佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

二流小説家

『二流小説家』(デイヴィッド・ゴードン・著/ハヤカワ・ポケット・ミステリ)を読みました。 裏表紙のの紹介文を引きます。ハリーは冴えない中年作家。シリーズ物のミステリ、SF、ヴァンパイア小説の執筆で何とか食いつないできたが、ガールフレンドには…

今日の日曜美術館 版画家・藤牧義夫

知りませんでした。版画家・藤牧義夫を云う人を全く知りませんでした。「赤陽」という一枚の版画を見るにもこれほど深い洞察があるのか。32メートルにも及ぶ「隅田川絵巻」も独特の連続した視点で描かれており、視る者の興味をそそる。 http://www.nhk.or.…

『利休にたずねよ』(山本兼一・著/PHP文藝文庫)

――世界は、おまえの思い通りにはうごかせない。それを思い知らせてやりたかった。天下をうごかしているのは、武力と銭金だけではない。美しいものにも、力がある。天地を震撼させるほどの力がある。高価な唐物や名物道具だけが美しいのではない。枯れ寂びた…

イカめし

朝からじめじめ暗い土曜日です。 朝飯はイカのピリ辛トマトスープ煮に焼いたバゲットを浸して食べました。体が温まります。イカは先日、スーパーで安く売っていたもの。スープと塩辛(イカスミ入り黒造り)を作り置いたものです。 連れあいは娘と神戸で会う…

武士道エイティーン

『武士道エイティーン』(誉田哲也・著/文春文庫)を読みました。待ちに待ってました。実際に首が2㎝くらい伸びたのではないかと思うほど首を長~くして待っていました。しかも、解説は有川浩氏。文春文庫さんの粋な計らいに感謝感謝であります。 本書では…

今日の昼飯

カレーをつくりました。 豚バラ肉を大根とコンニャクと共に角煮で食べられるほどにトロトロに煮込み、しかも味付けも薄味の角煮として旨いレベルの味まできめてから、カレー粉を足して作ってあります。手間ひまはかけていませんが時間がかかっています。 う…

本日の一献 富久錦 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り

本日の一献は「富久錦 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り」 先日、古僧永承氏が届けて下さったものです。 立春から十日ほど経ってしまいましたが、春ですねぇ。 古僧永承氏はいまごろ台湾で紹興酒か白酒(パイチュウ)を飲んでいらっしゃるのでしょうね。 祈 一路…

戻り川心中

『戻り川心中』(連城三紀彦・著/光文社文庫)を読みました。 まずは裏表紙の紹介文を引きます。 大正歌壇の寵児・苑田岳葉。二度の心中未遂事件で、二人の女を死に迫いやり、その情死行を歌に遺して自害した天才歌人。岳葉が真に愛したのは?女たちを死なせ…

殺人にうってつけの日

『殺人にうってつけの日』(ブライアン・フリーマントル/著・新潮文庫)を読みました。久しぶりのフリーマントルです。堪能しました。 まずは裏表紙の紹介文を引きます。協力者の元KGBスパイに裏切られ、妻まで奪われた末に逮捕。元CIA工作員メイソンは、獄…

杜若艶姿

『杜若艶姿 - 酔いどれ小籐次留書』(佐伯泰英/著・幻冬舎文庫)を読みました。 まずは裏表紙の紹介文を引きます。大店の幼女を狙った連続誘拐事件には、どのような裏があるのか。当代切っての立女形・岩井半四郎から芝居見物に誘われた小籐次は駿太郎の健…

うつくしく、やさしく、おろかなり

粋は低出力の美学です。白粉を塗り、美服をまとい、宝石をちりばめる、バリバリにリキの入った、ガスイーターのキャデラック型満艦飾ではなくて、磨きあげた素顔に、渋好みの極致黒仕立て、ツール・ド・フランスのチャリンコ型美学です。その辺のゼロハンよ…

今日の夕餉 早春の味をあしらって

ポテサラが食べたい…… 昨夜からそう思っていました。昨夜TBSの「チューボーですよ!」のテーマはポテサラであった。何を隠そう私は大のポテサラ好きなのだ。行きつけの居酒屋でウェルズ・スペシャル」といえば、ポテサラを倍の量で出してくれるほどのものだ…

偽小籐次

「おりょう様、赤目小籐次も男子にございます。豹変しておりょう様を襲う心得違いを致すともかぎりませぬ」 困惑の体で答える小籐次に、目元をほんのりと酒の酔いで染めたおりょうが、「赤目様、そのお言葉、私の胸を熱く燃え滾(たぎ)らせます。「はっ」 …

立春サイクリング 2012/2/4 ご縁高砂

昨日は立春。冬至から約一月半。春分まで約一月半。つまり冬至と春分の中間点。寒さは肌を刺すほど厳しいが春を迎えたと云うことか。年末年始は美味しいものを食べて酒を飲みまくった。そろそろ動き出さねばならぬと自転車をこぎ出した。昨日走ったコースで…

祝 読書メーター・ナイスなコメント1位

「Story Seller」の感想コメントで197ナイス。ついに念願のランキング1位を獲得しました。いや、ただ「Story Seller」の読者が多かったのでそうなっただけなのですが、一度は獲ってみたいと思っていましたので素直にうれしいです。

Story Seller

『Story Seller』を読みました。豪華な書き手そろい踏みの短編集。いや、中編集か。674ページ、全くだれることなく読ませる面白話。作品は以下の7編。 伊坂幸太郎「首折り男の周辺」 近藤史恵「プロトンの中の孤独」 有川浩「ストーリー・セラー」 米澤…

1月の読書メーター

1月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:2865ページナイス数:1620ナイス 1月はなにかと慌ただしく、じっくり文学書などを読む気分に非ず。いきおい酒、美味しいものなど快楽ものか、楽に読める短篇あるいは漫画に傾倒した感あり。それもまた…