佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

日本を讒する人々

水面に浮かぶ優雅な白鳥は、しかし見えない水中で必死に足を掻いている。これはよく”陰の努力”の大切さを説くときに使われる話ですが、自分がどのように生きたらみっともなくないか、ということを現代の若い日本人にはもう少し考えてほしい。努力もせずに弱…

日本を讒する人々

水面に浮かぶ優雅な白鳥は、しかし見えない水中で必死に足を掻いている。これはよく”陰の努力”の大切さを説くときに使われる話ですが、自分がどのように生きたらみっともなくないか、ということを現代の若い日本人にはもう少し考えてほしい。努力もせずに弱…

『小石川の家』

はい、と言っても、いいえと言っても返事にはならない。こういう状態を母と私は三又(さんまた)といった。はいも駄目、いいえはなお、三つ目の、聞いてきますの一時のがれも利かない。どの道叱られる他はない、黙って畳のへりでもぼんやり見ていれば、そこ…

小石川の家

はい、と言っても、いいえと言っても返事にはならない。こういう状態を母と私は三又(さんまた)といった。はいも駄目、いいえはなお、三つ目の、聞いてきますの一時のがれも利かない。どの道叱られる他はない、黙って畳のへりでもぼんやり見ていれば、そこ…

ほとんど病気です

2月23日 ヤフオクでGet!!

『それからはスープのことばかり考えて暮らした』(吉田篤弘:著/中公文庫)

「どうしてこんなにおいしいんでしょう」 素早く質問をしてみた。 「ああ、それはたぶん、お腹が空いていたのでしょう」 店主氏は実に飄々としている。 「いや、でも、何かおいしくつくるコツがあるんじゃないですか」 「コツねぇ」 店主氏は少し考え、 「し…

それからはスープのことばかり考えて暮らした

「どうしてこんなにおいしいんでしょう」素早く質問をしてみた。「ああ、それはたぶん、お腹が空いていたのでしょう」店主氏は実に飄々としている。「いや、でも、何かおいしくつくるコツがあるんじゃないですか」「コツねぇ」店主氏は少し考え、「しいて言…

昨夜の一献

2月21日昨夜の一献しっかり辛口のきれいな酒です。泉橋酒造株式会社神奈川県海老名市下今泉5-5-1いづみ橋 茜 亀の尾 純米酒~海老名産亀の尾100%~海老名産亀の尾~自社田圃、自社栽培米~ 精米歩合麹)50% 掛)65% 総米1,000Kg仕込み 袋しぼり、低…

さまよう刃

裁判所は犯罪者に制裁など加えない。むしろ裁判所は犯罪者を救うのだ。罪を犯した人間に更生するチャンスを与え、その人間を憎む者たちの目の届かないところに隠してしまう。 (本書118Pより)さまよう刃 (角川文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 角川グル…

さまよう刃

裁判所は犯罪者に制裁など加えない。むしろ裁判所は犯罪者を救うのだ。罪を犯した人間に更生するチャンスを与え、その人間を憎む者たちの目の届かないところに隠してしまう。 (本書118Pより)『さまよう刃』(東野圭吾/著・角川文庫)を読みました。つらい…

神戸見聞録

2月19日神戸見聞録今日はさる団体の視察研修。午前中は「人と未来防災センター」以前から気になっていた施設。阪神・淡路大震災の記憶が呼び覚まされ、ちょっと胸が痛くなりました。当日の朝のことははっきりと覚えています。異様な音にあっと思った瞬間、こ…

ひと粒の宇宙

2月19日ひと粒の宇宙いともたやすく言葉は凍りつく。夜の路地裏で何の気なしにつぶやいたひとことが、口から放たれた数秒後に路上で結晶する。 曇ったレンズの磨き方(吉田篤弘)より 『ひと粒の宇宙』(角川文庫・アンソロジー)を読みました。裏表紙の紹介…

夢見る黄金地球儀

「ヘイ、平介、お前、一億円欲しくない?」だしぬけにガラスのジョーが尋ねた。 『夢見る黄金地球儀』(海堂尊/著・創元推理文庫)を読みました。夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)作者: 海堂尊出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/10/30メディア: 文庫…

夢見る黄金地球儀

「ヘイ、平介、お前、一億円欲しくない?」だしぬけにガラスのジョーが尋ねた。『夢見る黄金地球儀』(海堂尊/著・創元推理文庫)を読みました。裏表紙の紹介文を引きます。首都圏の端っこに位置する桜宮市に突如舞い込んだ一億円。その名も「ふるさと創生基…

お城を眺めながらサンサーラのカレーを

2月17日お城を眺めながらサンサーラのカレーを今日の昼は納屋工房さんで「スパイス☆キッチン SANSARA」さんのカレー。今日は「牛スジ肉とキノコのカレー」を頂きました。この牛スジは煮込んでいないのに柔らかい。 ここのカレーは最近のお気に入り。お城を眺…

香住鶴 山廃純米しぼりたて生原酒

2月16日香住鶴 山廃純米しぼりたて生原酒本荘ケイさんにいただいた酒です。ありがたく飲ませていただきました。山廃づくりで、純米、しかも搾りたて生とは三拍子揃っちゃってます。やや辛です。しかし味はしっかり。旨味を味わった後口はきれいにキレてゆき…

『田中眞紀子の正体』を読む

『田中眞紀子の正体』(上杉隆/著・草思社)を読みました。もう、10年近く前のことになるか。私はある縁があって田中眞紀子氏に近い某氏と酒席を共にしたことがあります。某氏の話はこの本に書いてある彼女と符合していました。とりわけ、彼女の人格、ひとと…

愛のある?チョコ

2月14日愛のある?チョコ今朝、いつものように本を読んでいると、つれあいが出してくれました。芦屋の La Tour Blanc(トゥールブラン)というお店のブラウニーと、紅茶。なんとなくリッチなテイスト。紅茶はアールグレイで正解でした。 ちなみに義理は週末…

愛のある嘘

「芝浜」を古今亭志ん朝さんで聴きました。愛のある嘘が泣かせます。よい噺との出会いのきっかけを下さったmanaさんに感謝です。

『海の底』(有川浩/著・角川文庫)

春、寧日。天気晴朗なれど、波の下には不穏があった。 『海の底』(有川浩/著・角川文庫)を読みました。海の底 (角川文庫)作者:有川 浩発売日: 2009/04/25メディア: 文庫裏表紙の紹介文を引きます。 4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自…

海の底

2月13日海の底春、寧日。天気晴朗なれど、波の下には不穏があった。 『海の底』(有川浩/著・角川文庫)を読みました。 裏表紙の紹介文を引きます。4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴…

チキンラーメンバス

2月13日チキンラーメンバス豊中あたりで発見。 前を走っていて追いつけなかったので確認できませんでしたが、おそらく大阪空港交通さんかと・・・よっ! 癒し系!!

ソルフェリーノの夜明け

2月13日ソルフェリーノの夜明け知人からご招待いただき、今日は宝塚歌劇を鑑賞してきました。雪組公演『ソルフェリーノの夜明け』です。 時は1859年、スイス人実業家アンリー・デュナンがイタリア統一戦争の激戦地ソルフェリーノにおける傷病者の悲惨なあり…

さしたる用もないけれど

ご案内いただきました。「岩田健三郎 版画展」2010年2月17日(水)~23日(火)山陽百貨店 本館5階 美術画廊いただいたはがきです。直筆でサインが入っています。行かせていただきます。

海老が喰えん

今、有川浩さんの小説 『海の底』 を読んでいます。 面白くて没頭しています。 移動時間などを利用して寸暇を惜しんで読み進めています。 それは良いのですが、この小説のせいで海老が喰えません。 今日の昼は神戸のさる高級ホテルでの昼食。 こんな機会は滅…

ロード88

2月11日ロード88映画 『ロード88 出会い路、四国へ』(DVD)を観ました。ちょっと泣いてしまいました。今年は四国を走ってみるか・・・

しあわせ食堂

しあわせ食堂作者: 武内ヒロクニ,毎日新聞夕刊編集部出版社/メーカー: 光人社発売日: 2009/10/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る『しあわせ食堂』(武内ヒロクニ+毎日新聞夕刊編集部・光文社)を読みました。本の帯のコピーを引きます。…

しあわせ食堂

2月11日しあわせ食堂 『しあわせ食堂』(武内ヒロクニ+毎日新聞夕刊編集部・光文社)を読みました。本の帯のコピーを引きます。日本中が笑って、泣いて、ぽかぽかした、「昭和の味」50話!毎日新聞夕刊で好評連載「しあわせ食堂」が本になりした。懐かし…

サクリファイス SACRIFICE

この世でもっとも美しく、効率的な乗り物。 最低限の動力で、できるだけ長い距離を走るために、恐ろしく計算され尽くした完璧なマシン。 これ以上、足すものもなく、引くものもない。空気を汚すことすらないのだ。『サクリファイス』(近藤史恵/著・新潮文庫…

日本の治安

日本の治安今日の日経懇話会のテーマです。講師は弁護士の後藤啓二氏。警察官僚から弁護士に転身された方で企業法務のほか、犯罪被害者支援や子供の安全、児童買春・児童ポルノ問題などについて法制度の改善を求める活動にもライフワークとして取り組んでお…