佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

「里芋のにっころがし」で「諏訪泉 純米吟醸 かすみ生原酒 杉の雫 きのこブーケラベル」をやる

2024/03/02

 本日の厨房男子。

 今日もいただいた野菜を使って調理。

 まずは「里芋の煮っころがし」。酒は「諏訪泉 純米吟醸 かすみ生原酒 杉の雫 きのこブーケラベル」。

 〆は「ブロッコリーと桜えびのペペロンチーノ」。

 

「分葱とあさりのぬた和え」で「出羽桜 純米吟醸 出羽燦々誕生記念 無濾過生原酒」をやる

2024/03/01

 本日の厨房男子。

 今日もご近所さん、知人からいただいた野菜をせっせといただいております。夕餉は分葱とキャベツをたっぷり使ったメニュー。

 まずは「分葱とあさりのぬた和え」。トッピングにピンクペッパーをあしらってみた。こういうのを食べると春が来たなぁという気がする。酒は「出羽桜 純米吟醸 出羽燦々誕生記念 無濾過生原酒」。「出羽桜」は私が三十歳代で出会った酒で、各地の地酒に興味を持ち始めるきっかけになった酒だ。蔵元の言葉を引くと ”山形を代表する酒米出羽燦々」を100%使用し、「オリーゼ山形(麹菌)」「山形酵母」と山形オリジナルの原料のみで醸した「山形」を最も感じられる1本” だということである。果物のように甘く爽やかな香り、やさしい旨味とやわらかな酸味、温まると味がボケるかもしれないが、キリッと冷やしてうまい酒だ。

 〆は「塩焼きそば」。具は豚肉、春キャベツ、分葱、鷹の爪。

 

鯨肉の生姜醤油焼きで芋焼酎「くじらのボトル 綾紫」をやる

2024/02/29

 本日の厨房男子。

 ご近所さんや知人からいろいろな野菜をいただいた。春キャベツ、大根、蕪、里芋、白菜、ブロッコリー、分葱など、食べきれないほどだ。毎食、いろいろな調理でいただくつもりである。

 夕餉に「鯨肉の生姜醤油焼き」を作った。付け合わせには春キャベツ。サッと塩茹でしてカレー粉で風味をつけた。久しぶりの鯨肉だが、生姜で臭みを消し、さらにカレー風味のキャベツと一緒に咀嚼すると肉の獣臭さも嫌味に感じない。むしろ生姜とカレー粉に負けない野趣を楽しめるというもの。かつてよく食べた懐かしい味がした。

 酒は焼酎「くじらのボトル 綾紫」の湯割りを合わせた。 

「里芋の味噌汁」。青菜は蕪の葉。

「春キャベツとセロリの浅漬け」。

「はりはり漬け」。これもご近所さんの手作りをいただいた。

ブロッコリーツナマヨソース焼き」。自家製粒マスタードをたっぷり使った。

 ごはんは玄米を炊いた。この玄米も知人からいただいたもの。

 

『ロシアとは何か モンゴル、中国から歴史認識を問い直す』(宮脇淳子:著/扶桑社)

2024/02/27

『ロシアとは何か モンゴル、中国から歴史認識を問い直す』(宮脇淳子:著/扶桑社)を読んだ。

 まずは出版社の紹介文を引く。

ロシアを紐解けば世界がわかる!

「偉大なるロシアの復活」を標榜してウクライナ侵攻を続けるプーチンのロシア。一体、プーチンの描くロシアとは、何百年前の、どのようなロシアなのか? ロシア人とはどのようなルーツの人々なのか? 
 習近平の中国もまた「一帯一路構想」を提唱するが、ユーラシア大陸全体を支配する世界覇権をめざしているに等しい。
「文明と文明の衝突の戦場では、歴史は、自分の立場を正当化する武器になる」と著者は説きます。ところが、「イスラム文明の内部では歴史学は意義の軽いものにすぎず、地理学の補助分野」であり「いまでもイスラム諸国は、イスラエルやヨーロッパ・アメリカ諸国との関係において、自分の言い分がなかなか通せず、つねに不利な立場に立たされている」。また日本でも、自虐史観に反発する人は対抗するものとして日本神話を持ち出したりするように、「歴史とは自分たちが納得できるように過去を説明するストーリーであり、文化や立場、国ごとの世界感や歴史認識により、その筋書きが違ってくる。よって、史実が明らかにさえなれば、紛争の当事者双方が納得し、問題が解決するというようなものではない」……と本書には、まさに現代の不安定な世界情勢を読み解く「歴史認識」への示唆が凝縮されています。
著者の夫であり師である碩学、岡田(故岡田英弘)史観のエッセンスを紐解きながら、日本人にとっての世界史理解、世界で果たすべき役割に導く内容です。

 

 

 著者、宮脇淳子氏は東洋史家である。私はYouTube東洋史家たる彼女の視点でロシアや中国にかかる現代情勢を読み解き解説していらっしゃる動画を何本か視た。大変な慧眼に感激しきり。ならば本も読んでみようと本書を手に取った次第。

 まず目から鱗が落ちたのが「日本はまわりを海に囲まれているので国境線というものが目に見えない。日本の歴史を振り返っても、領土が”時代とともに拡大縮小を繰り返した”り、国民が”入れ替わることがあった”などということが想像もできない」ということ。日本人は国というものが昔からそこに住んでいた人びとによって自然にできあがったとなんとなくイメージしている。日本の皇統が「万世一系」であるのは当然だし、国民のほぼ全員が同じ日本語を読み書き、話せることを当然と思っており、他の国も同じようなものだろうと考えがちである、しかしこれが、他国を見渡し国や領土、国民といったことを理解するのに大変問題の多い歴史観だといいます。つまりは世界の中で特殊と言える環境で成り立ってきた日本の価値観とたえず勃興と衰退あるいは滅亡、そして民族の移動と混じり合いを繰り返してきた他国の価値観が同じはずはなく、日本人の視点で世界情勢を理解しようとすると誤ってしまうということでしょう。まさに日本人あるある。私もそんな日本人の一人です。

 さらに歴史を見るうえで気をつけるべきことをキーワードとして引くと、「歴史は書いたもの勝ち」「そもそも歴史を書くという行為は、プロパガンダ、政治的な宣伝」という言葉が本書に書いてあります。これは日本の歴史として語られていることの多くが勝者の歴史であることを踏まえれば明らかです。我々が他国の歴史を読み解くとき、特に気をつけて、歴史(歴史として語られていること)とはそのようなものだと認識しておくことが大切でしょう。ゆめゆめ他国の語る歴史が事実(史実)だなどと無防備に受け取ってはならないと思います。プーチンウクライナ侵攻にあたって盛んに言い立てた歴史観はまさにその類いのナラティブでしょう。

 そのうえで東洋史中央アジア史)を専門とされる宮脇氏が紐解いたロシア史を些か乱暴ながら簡潔に要約してしまうと次のようになるのかと思う。

  1. ロシアの起源とされるルーシはスカンジナビアからの外来民族(ヴァイキング)である。ルーシ以前の東スラブにはユダヤ教のハザル帝国などがあった。ルーシはハザル帝国を倒し、東ローマ帝国キリスト教を導入した。
  2. 十三世紀にモンゴル帝国が襲来し、以後、ルーシと東スラブを四百年支配した。(タタールのくびき)
  3. モンゴル帝国の支配は比較的ゆるやかで人の移動や交易が盛んになり大きく発展した。
  4. 十六世紀にモンゴル帝国の支配から脱し、東スラブ人=ロシア人概念が確立。
  5. 二十世紀初め、ロシア革命が起きすべての歴史が否定され、マルクス主義のみを奉じる。
  6. 二十世紀終盤、ソ連崩壊によりマルクス主義も否定され、歴史もイデオロギーも失われる。

 かつて共産主義で世界をリードしたという誇りと、ヨーロッパから見下されてきたという劣等感が同居しているロシア人にしてみれば、古代ルーシを建国したのがスラブ人ではなくヴァイキングだったことや、また異民族に何百年も支配され、その庇護下で発展したというのは認めたくないことかもしれない。しかしだからといって「ならば書き換えてしまえ」とばかりに事実とは言い難いことを歴史と称するのは学問としていかがなものかというのが宮脇氏の立場です。しかし「”歴史認識”とは、”いかにして自国が有利になる歴史を認めさせるか”というゲームでしかない」というのが悲しい現実です。

 ロシアのウクライナ侵攻も中国の一帯一路も東洋史家の宮脇氏から視ると、どちらの国もそうした表現は用いないものの「モンゴル帝国の再興」を夢みていると見える。そのためのナラティブを歴史としてはならない。歴史には「よい歴史」と「悪い歴史」がある。「よい歴史」とは史料のあらゆる情報を、一貫した論理で解釈できる説明のこと。一方、「悪い歴史」とは過去を都合よく書き換え、自己正当化を目的とした歴史である。ロシアではトルベツコイやドゥーギンといった歴史家が世論を形成し、ついに国としてのあり方まで左右するほどになった。彼らが書いた歴史は、大衆から支持される歴史、都合が悪いものは割愛したり変更した歴史である。それが今日のロシアの行いにつながったのかもしれない。以上が本書に書かれたことのようです。なるほどそうした見方もあるのだと感心した。

 



 

焼きしいたけで「諏訪泉 純米吟醸 しぼりたて生原酒 杉の雫 きのこブーケラベル」をやる

2024/02/23

 知人のTさんが採れたて原木しいたけを届けてくださった。これはシンプルに焼いて醤油をさっとかけていただきたい。フライパンに薄くオリーブオイルを敷いて焼く。上からはバーナーで焼くと両面に焼き色がついて良い香りがただよう。醤油は「龍野の刻」。

 酒は「諏訪泉 純米吟醸 しぼりたて生原酒 杉の雫 きのこブーケラベル」を合わせた。

先月、鳥取県智頭町を訪れた時、諏訪酒造で買いもとめたものだ。当時が育てた酒米「玉栄」を100%使用した新酒しぼりたて。瓶の底に僅かにかすみがあるフレッシュな酒。すぐに売り切れてしまう人気酒だ。「きのこブーケラベル」はカエル工房・溝潤子さんのデザインだとか。

 スッキリとした酒質で非常に口当たりの良い辛口のお酒。しいたけの素朴な味によく合う。

 もう一品は「八宝菜」。材料は冷蔵庫に残っていたものでまかなった。

 

『天地に燦たり』(川越宗一:著/文春文庫)

2024/02/22

『天地に燦たり』(川越宗一:著/文春文庫)を読んだ。

 まずは出版社の紹介文を引く。

戦を厭いながらも、戦でしか生きられない島津の侍大将。被差別民ながら、儒学を修めたいと願う朝鮮国の青年。自国を愛し「誠を尽くす」ことを信条に任務につく琉球の官人。秀吉の朝鮮出兵により侵略に揺れる東アジアを、日本、朝鮮、琉球の三つの視点から描く。直木賞作家のデビュー作にして松本清張賞受賞作。

 

 

 川越氏の小説を読むのはこれが二作目。前に読んだのは直木賞受賞作『熱源』であった。

 本作は川越氏のデビュー作にして松本清張賞を受賞したという。そして二作目『熱源』が直木賞を受賞したというのだからすごい。

 正直なところ直木賞受賞作『熱源』より本作のほうがより私の好みに合う。登場人物がこちらの方が魅力的だからである。

 戦に次ぐ戦、凄惨な殺戮に倦む大野七郎久高。島津家の重臣である。幼いころから学んできた儒学では天地万物はすべて「理」によって統べられる、人は生来「至善」であって、不善や悪に陥らず誠を尽くし続ければ人は「天地と参なる」と教えられたのに、現実は人は人たることを捨て、禽獣と変わらぬ行いを続けている。はたして人と禽獣を別つという仁や礼をそなえた王に仕えることは出来るのだろうかと疑問を持っている。また朝鮮に被差別民の白丁として生まれた明鐘。儒学を学び、いつか仕官して理由もなく虐げられる白丁たちを自由にするという夢を持つ。

 いつか二人は「天地と参なる」人をみることができるのだろうか。諦めずに人の誠と道を信じ続けることができるのだろうか。そうした問いかけが本作の肝なのだろう。ワクワクしながら読ませていただいた。

 ただ本作『天地に燦たり』は朝鮮の白丁と琉球、次作『熱源』はアイヌ樺太そしてロシアに隷属させられたポーランドを描いたとあって、権力者からの抑圧、あるいは差別や偏見などがテーマとなっており、どちらも些か教戒に過ぎる嫌いがある。川越氏の問題意識の現れだろうし、いずれ小説というものはそうしたエッセンスを含むものなのだろうが、やはり薬臭い。「薬臭い」とは本書の中で儒教的な教えをさして評した川越氏自身の言葉である。

『 味工房 さくら亭』

2024/02/21

 神戸に二日続きの用事があり、いったん帰ってもう一度出直すのも面倒だと思い三宮に泊まることにした。

 ホテルは寝るだけと考えて安いビジネスホテルにして、そのかわり食事と酒にお金をかけるというのが私の合理性。ホテルの近くで居酒屋を探し『 味工房 さくら亭』に行き当たった。Googleマップに寄せられたコメントに、日本酒がおいしかったというのがいくつかあったからだ。

 店に入るとカウンターと二つのテーブル席がある。ひょっとしたら他に個室があるのかもしれない。ちょっとレトロな雰囲気のこぢんまりした店だ。17:30、開店と同時の入店時はご主人が一人だったが、しばらくして奥様らしき方が現れた。ご主人がカウンタの中で調理、奥様が接客対応というかたち。仲睦まじく夫婦二人で支え合っている感じが良い。アットホームでリラックスできる。私はこうした店が好きだ。気負うことなく素で飲める。

 飲み物を尋ねられたので日本酒が良いという。日本酒のメニューは無いらしいので、ここはご主人にまかせてみた。いずれにせよ私はスッキリしたものからクセのあるものまで、酒はおおかたうまいと感じるいい加減な男だ。どんな酒を出してくれるか楽しみだし、知らない銘柄と出会えるチャンスでもある。

 まず出てきたのは「紀土-KID- 純米吟醸 しぼりたて生」。これは何度も飲んだ酒。スッキリきれいな酒でうまみもあり万人受けする酒だろう。初めての客なので様子を見に来たのかもしれない。文句なしにうまい。

 メニューを見て肴は「いわし味噌煮のポテトサラダ」と「かつおカルパッチョ酒盗ソース」を注文した。

「いわし味噌煮のポテトサラダ」 ポテトサラダというとベーコンやハムを使うことが多くそれはそれでビールやワインによく合うが、酒の肴にはこうしたものが良い。これは家でも作ってみたいと思う。

 キリッと冷えた「紀土」がスイスイいけてしまう。次の酒をお願いしたら「一滴千山 美濃錦 生酒」が出てきた。これは初めて飲む銘柄。甘めだがまだガス感が残っており、酸味でキレるドライな後口。気に入った。

かつおカルパッチョ酒盗ソース」 酒盗ソースをかけたかつおカルパッチョのうえに刻んだネギとスプラウトを載せ、アツアツの油をかけて芳ばしい香りをかもしている。これまた酒の肴に良い。

 燗酒をお願いしたら「飛鳥井 美灯(みとも) 無濾過生原酒中取り生」が出てきた。肴は「生なめこの天ぷら」を注文。

 春らしい梅模様の猪口はわざわざ温めて出してくれた。燗の温度もちょうど良い。微かな柑橘系の香り、酸味が効いておりキレがある。味ののりもほどよい。良い酒に出会いました。

 ほどよく酔ったので〆に「台湾麺の焼きそば」をいただいて店を後にした。おいしゅうございました。また来ます。