佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

かぶいて候

「私が出世のために生きているとお思いか」 成貞が応えたのは、父の言葉が大方の男どもの考え方だったからだ。「じゃあ何のために生きている」 勝成が迫った。真実、この扱いにくい息子の生きざまに興味もあった。「己の生きたいように生きる」 斬りつける鋭…

どちらかが彼女を殺した

『どちらかが彼女を殺した』(東野圭吾・著/講談社文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。も…

茄子料理三種

今日の夕餉は茄子料理三種。「茄子のさしみ」「麻婆茄子」「茄子とパプリカの揚げ浸し」。私は茄子が大好きなのでよく食材に使います。さしみはできれば水茄子でつくりたかったのですが、スーパーに売っていなかったので長なすの大きく柔らかいものを使いま…

昨日の夕餉

酒は『播州一献 大吟醸』 アテはメバチマグロと菊菜のぬた。 昨日は鰤が安く売っていました。長崎産天然物の切り身(5切れ)が398円。 私とつれ合い二人だけですので二切れを塩焼き。残りは煮付けにして明日用に保存。 スルメイカ刺身用が3杯で294円…

眠りの森

『眠りの森』(東野圭吾・著/講談社文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。美女たちの世界に迷い込んだ…

『一夢庵風流記』(隆慶一郎・著/集英社文庫)

『時に時に霖(ながあめ)ふる。素戔鳴尊(すさのおのみこと)青草を結ひ束ねて、笠簑(みのかさ)と為し、宿を衆神(がみがみ)に乞ふ。衆神の曰(まう)さく、汝は此れ躬(み)の行(わざ)濁悪(けがらは)しくして逐(やらひ)謫(せ)めらるる者なり、…

二本の「新政」と二本の「エホバク」

知人が珍しい酒を入手してくれました。そして知り合いの農家「中野ふぁーむ」から二本の「エホバク」をちょうだいしました。 新政の希少酒、「24BY 白麹酒母 特別純米 亜麻猫 生」と「やまユ 酒こまち 24BY 純米吟醸 生」です。よく分かりませんが、おそら…

今日の夕餉

今夕のうちごはん。 酒は越乃寒梅吟醸酒。 アテは鰺のなめろう、アイナメの煮付け、新タマネギ丸ごと一個のスープ。

『図書館革命』(有川浩・著/メディアワークス)

「良化法が成立する前は自由に書けたんですか?」 もちろん、という返事を期待していたのだが、当麻から返ってきたのはまず苦笑だった。 「あまり変わりはしませんでしたよ。それは当時の私の先輩諸氏に伺っても同じでした」 郁の失望した表情が分かりやすか…

出世花

『出世花』(高田郁・著/祥伝社文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 「頭抜けた才能」と文芸評論家細谷正充氏絶賛!お縁9歳~19歳、心洗われる時代小説!「不義密通を犯した妻の血を引く娘に、なにとぞ善(よ)き名前を与えてくださらぬ…

HEARTBLUE

親はどこに行ったか分からないよ。たぶんどっかでのたれ死んでるんだろう。当然の報いだ。世の中、ろくでもない奴が多過ぎる。あの地下でみんなが居たときにずっと考えていたよ。自分で自分のケツも拭けない奴が子供なんて作るんじゃないよって。お前たちが…

『図書館危機』(有川浩・著/メディアワークス)

何しろこういう話を書きはじめてしまいましたもので、いわゆる「放送禁止用語(平たくいうと差別用語ですね)」なるものの資料などを一応手元に置いてあります。 珍しいものなので友達が来たときに見せて見せてという話になり、実家が床屋の人が「床屋」が軽…

『アザラシのひげじまん』(椎名誠・著/文春文庫)

『アザラシのひげじまん』(椎名誠・著/文春文庫)を読みました。 アザラシのひげじまん (文春文庫) 作者:椎名 誠 発売日: 2012/11/09 メディア: 文庫 人気連載「赤マント」シリーズの第21巻だそうである。 えっ? 21巻? えらいこっちゃ。読んでないものが…

男坂

顔を上げて後ろを振り返った。仏壇がある。扉は閉まったまま。和箪笥の上には隆一の写真が飾ってある。それへ流し目で視線を送った。顔を背けるために見たようなものだ。 (本書201Pより) 『男坂』(志水辰夫・著/文春文庫)を読みました。久しぶりのシミ…

あやしい探検隊 焚火酔虎伝

(人は山中に野糞で分け入る時、およを目的の地併肩(へいけん)すべきものなり。野糞の前に野糞あり。野糞のあとにも野糞あり。――太田和彦 一九四六~ デザイナー) 太田の格言も完成されつつあった。 (本書P117より) 『あやしい探検隊 焚火酔虎伝』(椎…

そんなバカな! - 遺伝子と神について

最初にお断りしておかなければならないのだが、この本は「「進化の歴史」や「科学と宗教をめぐる問題」を扱うものではない。ましてやファンダメンタリストを批判する本でもない。私が関心をもっているのは、たとえば次のようなことである。 人間は時々頭に血…

今日の夕餉

今日の夕餉は中野ふぁーむの無農薬野菜を中心に。 まずはニンニクの芽。 なぜ芽というのでしょうか。私は茎だと思うのですが・・・。今日は蕾もついてます。蕾は天ぷらにして、茎は白菜と一緒に浅漬けにして明日の朝食べたいと思います。 親戚からもらった空…