佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

9月の読書メーター

9月の読書メーター読んだ本の数:7冊読んだページ数:2583ページいっぽん桜 (新潮文庫)秀逸なのは「萩ゆれて」。題名には「萩」、主人公の名は「兵庫」、物語の舞台となるのは「土佐」という作品。 (^o^) 廻りの反対を押して武士の暮らしを捨て、見初めた漁…

死んだらいややき。うちを嫁さんにしてくれる約束、破ったら許さんきに。 いっぽん桜 (新潮文庫)作者: 山本一力出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/09/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (15件) を見る 『いっぽん桜』を読みました。 裏表紙の紹介文を…

『流れる星は生きている』(藤原てい・著/中公文庫)を読む

藤原ていさんのノンフィクション『流れる星は生きている』を読みました。藤原ていさんは、作家・新田次郎氏の奥様である。最近では数学者にしてエッセイ『国家の品格』を書かれた藤原正彦氏の母上と云った方が良いかも知れない。流れる星は生きている (中公…

『真夜中の喝采 − きんぴか 3 / 浅田次郎(著)』(光文社文庫)を読む

「いい若いものが神頼みなんぞしてるんじゃねえ」「ガキに拝ませてどうなるってえんだ。学校はどうした、バカ」「やめとけババァ。年金は温泉に行って使え。よっぽど功徳になる」「やいオヤジ。頼んでどうかなるほど人生は甘かねえぞ。合わせたその手で働き…

『血まみれのマリア − きんぴか2 / 浅田次郎(著)』(光文社文庫)を読む

懐かしげに肩をぶつけながら、男は唄うように言った。 「ギムレットには早すぎる、かな」 グラスの縁で帽子の庇を上げながら、広橋は答えた。 「早過ぎはしないが、ここはボンベイじゃない。ブリティッシュを気どってギムレットとは、雪の銀座には似合わない…

『三人の悪党 − きんぴか1 / 浅田次郎(著)』(光文社文庫)を読む

「どうして私だけを許すの!」 妻は手にしたあじさいの花束を、広橋の背中に投げつけた。 路上に落ちた一枚を拾い上げて、広橋秀彦は花のいろを宿した厚い眼鏡を、静かに妻に振り向けた。 「わからないのか、そんなことが」 続く言葉を打ち消そうとでもする…

『だいこん / 山本一力(著)』(光文社時代小説文庫)を読む

蕎麦湯を欲しがっている客。 薬味が欲しそうな客。 食べ終わって煙草盆を探している客。 客がなにを欲しがっているかを、つばきは感じ取っていた。 大きくなったら、あたいもおかあちゃんとおんなじことがしたい・・・・・・。だいこん (光文社文庫)作者: 山…

『酔いどれ小藤次留書 孫六兼元 / 佐伯泰英(著)』(幻冬舎文庫)を読む

臨兵闘者皆陣列在前兵(つわもの)の闘いに臨む者は皆陣列の前に在れ 孫六兼元―酔いどれ小籐次留書 (幻冬舎文庫)作者: 佐伯泰英出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2006/02メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る 忠義を尽く…