佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

播磨灘物語 (三)

元来、信長は、生命は今生かぎりのものだという徹底した無神論をもっている。この点については、信長ははっきりと思想的人間であるといっていい。「信長は無神論者であるが、一面自分自身が神になりたいと思っている」 というのは、キリシタン宣教師たちの見…

『ビブリア古書堂の事件手帖<5>~栞子さんと繋がりの時~』(三上延・著/メディアワークス文庫)を読みました。

「作り話だからこそ、託せる思いもあるんです。もしこの世界にあるものが現実だけだったら、物語というものが存在しなかったら、わたしたちの人生はあまりにも貧しすぎる・・・・・・現実を実り多いものにするために、わたしたちは物語を読むんです。きっと…

『ひとめあなたに・・・』(新井素子・著/創元推理文庫)

あんたは、俺のことを、たいしたもんだって言ってくれた。だから言うけど__あんたは俺にとって、たいしたもんなんだ。 今度、その女の子__くじらのぬいぐるみ抱いてた女の子に会ったら言ってくれ。どれが現実かなんて判んない。この世界が現実だなんて証…

4月30日 大阪城ホールに

ジョン・メイヤーが来日。4年ぶりですね。チケットをゲットしました。皆さん、4月30日の15:00以降は用事を入れないでくださいね。お願いしますよ。 http://udo.jp/Artists/JohnMayer/index.html?utm_content=buffer7034c&utm_source=buffer&utm_medium=…

ゴールデンスランバー

『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎・著/新潮社)を読みました。 ゴールデンスランバー (新潮文庫) 作者:幸太郎, 伊坂 発売日: 2010/11/29 メディア: 文庫 スゴイ! 伊坂さんスゴイよ。この圧倒的面白さ。こんな物語、ちょっとやそっとじゃ作れないよ。…

雪鍋

本日の厨房男子。今晩は雪鍋にしました。しっかりと出汁を取り、塩と白だしで味付けした鍋にたっぷりの大根おろし、豆腐、糸こんにゃくを入れます。これが真っ白の鍋になります。雪鍋の所以です。青みはほうれん草と三つ葉にしました。真っ白の鍋に鮮やかな…

播磨灘物語(二)

信長は議論をしなかった。 もしかれが議論好きな書生であったとしたら、眼前の卓子を一刀両断で切り放つような勢いで、中世的な迷妄のすべてをこのようにして亡ぼすのだ、といったであろう。 中世は終わろうとしている。 が、中世を中世たらしめてきた諸権威…

羅生門 純米大吟醸

本日の一献は「羅生門 純米大吟醸」。和歌山の酒です。アテはカワハギの煮付け、白菜とネギとロースハムのサラダ、豆腐ハンバーグ。

乙嫁語り 6

『乙嫁語り 6』(著者:森薫/BEAM COMIX)を読みました。19世紀後半の中央ユーラシアはロシアの南下政策の影響に揺れる。遊牧民にとって所有する羊の数が資産なら、所有する馬の数は誇り。多くの馬を放牧する牧草地が足りないとなれば奪うのみ。その行為…

参鶏湯

本日の厨房男子。イベリコ豚の生姜焼きと参鶏湯(サムゲタン)。イベリコ豚は弟がくれたもの。もうちょっと洋風な食べ方があるだろうに・・・、大和民族の兄ゆえ許せ。と、言いながらもう一品は参鶏湯。これはもろにKOREAですね。この無国籍ぶりはどうよ? …

2104・ファースト・ラン_津山~備前高松城趾サイクリング 2014/1/11

今年のファースト・ランは津山をスタートに南へ下って備前高松城趾を訪ねることにしました。津山をスタートにしたのは、建部町・温泉会館で”伝説の岡酒・HARE 復活記念イベント”があるときいていたからです。自転車ですから、酔うわけにはいきませんが、…

播磨灘物語(一)

『播磨灘物語(一)』(司馬遼太郎・著/講談社文庫)を読みました。 かなり前から買い置いていたのだが、全四巻ということでこれまで読むのを躊躇っていた。しかし、大河ドラマが今月五日から始まってしまった。後れをとってはならじとばかりに慌てて読み始…

正月休みもおわり

ふぅっ! 何とか本の選り分けと整理が一段落。手元に置いておく本は全て本棚に収まりました。収まりきらない本は古書店と廃品回収ゆき。名残惜しいがやむを得まい。CDと書類、手紙類の整理はもうしばらくかかる。どちらにしても一日や二日で終わる作業では…

旅の絵本 Ⅲ

『旅の絵本 Ⅲ』(安野光雅・絵/福音館書店)を読みました。まずは出版社の紹介文を引きます。 世界中にブームをまき起こした“安野の旅の絵本”、いよいよイギリス編です。古い歴史の街並みを背景に、ピーター・パンからビートルズまで人気者も総登場。読んで…

阪神間のお店―カフェに雑貨、ごはん、ギャラリー…、めぐって楽しい (えるまがMOOK)

行ったことがある所は紹介された261店中わずか3店。ハム・ソーセージ「メツゲライ・クスダ」、蕎麦「土山人」、旧甲子園ホテル。行くべき店のなんと多いことよ。行きたくなった所は沢山。伊丹「喫茶・島あと」でパンとコーヒー、岡本「びすこ文庫」で古書、…

2013年の読書メーター その4

鼠―鈴木商店焼打ち事件 (文春文庫 し 2-1)の感想容姿端麗、頭脳明晰、高学歴、行いにそつなく、隙がない、女性にもてる、そんな男がいたとする。逆に頭脳は明晰なれど、小学校すら出ていない、容姿醜貌(はっきり言って醜男)、風采揚がらず、しかし仕事の上…

2013年の読書メーター その3

ローカルバスの終点へ (洋泉社新書y)の感想有名観光地でない行先、乗車時間は1時間以上という条件で鄙にある路線バスの終点を訪れる旅。なんともそそられる企画ではないか。運行が一日二回だけといった不便なところもあるが、その不便を楽しむというのもイ…

2013年の読書メーター その2

四季を和える―割烹の和えものの展開の感想上野さんとはじめて出会ったのは昨年の秋、丹波篠山に山の芋を掘りに行ったときのこと。神戸にあるお店「玄斎」に初めておじゃましたのは先月のこと。カウンターで美味しい御酒をいただきながら、料理を堪能させてい…

2013年の読書メーター その1

2013年の読書メーター読んだ本の数:153冊読んだページ数:48065ページナイス数:33104ナイス 結構、たくさん読みました。今、積読本の山に呆然としつつ本棚を整理中。今年も読むぞっ! 目標200冊。暴走家族は回り続ける (講談社文庫)の感想愛を、そして…

赤ヘル1975

「まあええ、旅のモンじゃったら、今日のところはこらえちゃるわい」 青光りはイバって言った。「ほいでも、気ぃつけや、広島の街を巨人の帽子かぶって歩くいうんは、クソを垂れ垂れ、チンポを振り回して歩くんと同じことなんで。ぶちくそ恥ずかしかろう? …

武士の家計簿

年末にTSUTAYA姫路広峰店で借りておいたDVD『武士の家計簿』を観ました。イイ映画でした。”入るを量りて出ずるを制す” 生活の基本がここにあることを改めて学びました。躾の大切さも。本日の一献は映画の舞台となった加賀にちなんで「菊姫 大吟醸」。夕食は…

12月の読書メーター

2013年12月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:4229ページナイス数:2143ナイスじゃりン子チエ―チエちゃん奮戦記 (15) (アクション・コミックス)の感想渉先生の嫁・朝子さんが本格的に登場。ヨシ江はんは黙っていながらテツの調子を狂わせリー…

雑煮

正月の厨房男子。当然のことながら「雑煮」です。我が家は昔から澄まし仕立てです。具は蕪、にんじん、しいたけ、三ツ葉。あごだしと料理酒を良く効かせていますよ。うまいですよ。酒は「麒麟山 煇(Kagayaki)大吟醸」です。Yさんから頂いたものです。Yさん…