2月13日
海の底
春、寧日。
天気晴朗なれど、波の下には不穏があった。
『海の底』(有川浩/著・角川文庫)を読みました。
裏表紙の紹介文を引きます。
4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている!」自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく―ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント。
すっかり有川さんにはまってしまいました。
読者を物語に引き込む力は天性のものか。
キャラクターに魅力があり親しみやすいので読み始めるなり入りこんでしまった自分に気づく。
例によって初々しいというか、イジイジとじれったいというか、有川さんお得意のやきもきした恋もこの小説の魅力です。