佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

しあわせ食堂

しあわせ食堂

しあわせ食堂

『しあわせ食堂』(武内ヒロクニ+毎日新聞夕刊編集部・光文社)を読みました。

本の帯のコピーを引きます。

日本中が笑って、泣いて、ぽかぽかした、「昭和の味」50話!
毎日新聞夕刊で好評連載「しあわせ食堂」が本になりした。
懐かしい献立の数々を心の片隅の想い出と共にお召し上がり下さい。

有名人50名が語る「食べもの」の想い出。読んでいて懐かしさにしみじみ心が温まります。

それぞれ功成り名をなした方々が昔の貧しく苦しかった時代、不遇の時代の想い出を食に寄せて語ります。

それだけに一話一話が深く心にしみ込みます。

浜美枝さん、鎌田實さんが語られたお話には泣けました。

この本の最大の特徴は奇人にして天才、異端にして反俗の画家、武内ヒロクニ氏の挿絵です。

色遣い、構図が大胆でページを捲るたびに「おっ!」と目を奪われます。

その絵はヒロクニ氏の奥様(幸穂里さん)がテーマとなる食べ物を料理され、それを題材にヒロクニ氏が描かれたらしい。

画の下には奥様が書かれたひとこと日記が掲載されていて、それを読むとお二人の様子が垣間見えて微笑ましい。