『メリーゴーランド(Merry-Go-Round)』(荻原浩:著/新潮文庫)を読み終えた。いつもながら荻原氏の紡ぐ物語には思わず引き込まれてしまう面白さと心温まる切なさがある。
- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 文庫
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内容を紹介する(裏表紙の記述より)
過労死続出の職場を辞め、Uターンしたのが9年前。啓一は田園都市の市役所勤務。愛する妻に子供たち、あぁ毎日は平穏無事。…って、再建ですか、この俺が?あの超赤字テーマパークをどうやって?!でも、もう一人の自分が囁いたのだ。“やろうぜ。いっちまえ”。平凡なパパの孤軍奮闘は、ついに大成功を迎えるが―。笑って怒って、時々しんみり。ニッポン中の勤め人の皆さん、必読。
宮仕えはスキッとはいかない。自分自身で出来ることの限界を感じつつ、限界を超えようとチャレンジする。しかし、そこにはやはり超えられない壁がある。とことんやってやったぜ!と胸は張れないが、やれることはやりきったという達成感、しかし、そこには壁をぶち壊せなかったというほろ苦さがある。大人の仕事とはそういうものだ。
♪本日の一曲♪
Chicago- Saturday in the Park
この曲を初めてラジオで聴いた私は未だ中学生の少年でした。なんてカッコイイんだ!と思いましたね。イントロのピアノ、ホーンセクション、もう私の心を鷲づかみです。
♪本日のもう一曲♪
Grand Funk Railroad - We're An American Band
この曲もいきなり私の心を鷲づかみにしてしまいました。’70年代初め、田舎に住んでいた少年にとってアメリカン・バンドは世界への窓でした。