映画『いつか読書する日』DVD(2005年/監督:緒方明)を観た
何気なく生きているように見える普通の人にも計り知れない深い想いがある。他人には決して知られることの無い想い。しかし、隠そうとしても、その想いが深いだけ、その人を思いやる周りの人にはいつか知れてしまう。そんな想いがある。
出演: 田中裕子, 岸部一徳, 仁科亜季子, 渡辺美佐子, 上田耕一
公式サイトから紹介文を抜粋する
坂道の多い小さな町。まだ薄暗い夜明け、牛乳瓶の詰まった鞄を背負って、今日も彼女は家々のあいだをひた走る。
大場美奈子。50才、独身。朝は牛乳配達、昼はスーパーで働き、日々を暮らしている。
毎夜ひとりのベッドでする読書。頁をめくるかすかな音が、ひっそりとした家にこだまする。静かな生活。
ただひとつ、胸の奥のあの人を忘れることが出来たなら。
同じ町の市役所に勤務する高梨槐多は、毎朝近付いて来る牛乳瓶の澄んだ音に、じっと耳を傾けている。
遠ざかる彼女の足音。隣には病気の妻・容子が眠っている。
槐多はざわめく心を押し殺して、再び目を閉じる。
誰よりも大切な人。
けれど、触れ合うことはおろか、目を合わせることもできずに、
美奈子と槐多は、幼い恋を胸に秘めたまま、30年以上の時間を別々に生きて来たのだ。
♪本日の一曲♪
映画の中で主人公・美奈子がラジオにリクエストした曲。
Paul Williams - Rainy Days and Mondays