ウェルズの日記

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『ママの狙撃銃 / 荻原浩(著)』 (双葉文庫)を読む

死は不規則にめぐってくる順番待ち。

戦場において「死」はルーレットの玉。

ママの狙撃銃 (双葉文庫)

ママの狙撃銃 (双葉文庫)

『ママの狙撃銃 / 荻原浩(著)』 (双葉文庫)を読みました。

裏表紙に書いてある紹介文を引きます。

「もう一度、仕事をしてみないか」ふたりの子どもにも恵まれ、幸福な日々を送る福田曜子の元に届いた25年ぶりの仕事の依頼。幼い頃アメリカで暮らした曜子は、祖父エドからあらゆることを教わった。射撃、格闘技、銃の分解・組み立て…。そう、祖父の職業は暗殺者だった。そして曜子は、かつて一度だけ「仕事」をしたことがあった―。家族を守るため、曜子は再びレミントンM700を手にする。荻原浩の新たな地平。“読み出したら止まらない”サスペンス・ハードボイルド。


本の帯には「荻原浩のベスト・オブ・ベスト!」と謳ってあります。しかし、これは言い過ぎです。まあ、それなりに面白いのですが、そこまで言うと出版社の過剰宣伝かと。荻原浩氏の小説はこれまで6冊読ませていただきました。『誘拐ラプソディ』『ハードボイルド・エッグ』『神様からひとこと』『メリーゴーランド』『僕たちの戦争』『明日の記憶』この本が7冊目。評価は、はっきり言って、その中の6番目か7番目です。私が荻原氏のベストを選ぶとすれば『誘拐ラプソディ』か『ハードボイルド・エッグ』。この2冊には荻原氏の小説の魅力が詰まっています。ストーリーが抜群に面白く、何とも心温まる小説で、ユーモアがあり、ホロッと泣かせてくれます。この小説にもそうした要素がありますし、二人の子を持つ普通の主婦が実は凄腕の狙撃者だったという設定も面白いのですが、まあ、そこそこ面白いといったところ。胸が熱くなるような感動が少し足りないか・・・・な。