佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『シャーリー 2』(森薫・著/ビームコミックス)

『シャーリー 2』(森薫・著/ビームコミックス)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

カフェを経営する女主人ベネット・クランリーがメイドとして雇ったのは、まだ13歳の少女シャーリー・メディスン。
ひとつ屋根の下でふたりが暮らす、穏やかなロンドンでの生活を描いた読切シリーズが、ふたたび1冊の本にまとまりました。
これまでに発表されてきた7つの作品に加えて、描き下ろしあとがき漫画を収録しています。 

 

シャーリー 2巻 (ビームコミックス)
 

 

いい年したオジサンが読むものではないことは判っている。しかし森薫氏のコミックは『乙嫁語り』を読んで以来、私の心を捉えて放さないのだ。言っておくが私はロリコンではない。世にメイド喫茶なるものがあることは知っているが、行ったことはないし行きたくもない。金を貰っても御免こうむる。とまあ、言えば言うほどあやしいと疑われるに決まっているので、早い話、誤解されるのがイヤならブログにアップしなければ良いのだが、私が森氏のコミックを読んでいることを世間に隠したくはない。そんなことをすれば、私が彼女の作品を色眼鏡で見ていることになってしまう。例えばエロ本を読んだとして、わざわざそれをブログにアップするバカはいないだろう。もし私が彼女の作品を読んだことをブログに書かなければ、私はエロ本と彼女の作品を同列に扱うことになってしまうのだ。彼女の作品は「書き下ろしあとがき漫画」を読むだけでも価値がある。それほど優れているのだ。

最後に「あとがき漫画」に記された森氏の主張を引いておく。

ちなみにハイヒールとはヒール部のアーチに他ならないのであって、

ヒールアーチなきハイヒールは穴のないドーナツであると

わたしは声を大にして主張したい!!

誠に慧眼と言わねばなるまい。