今日の昼餉は「赤花そば」。
「赤花そば」は兵庫県豊岡市但東町の赤花地区で作られている在来種。二年前に復活した「焼き畑農法」で栽培されたもの。遙かな昔、縄文時代と同じ蕎麦かも知れないと思いながらありがたくいただきました。
酒は「諏訪泉 純米吟醸 満天星 もも 生原酒」。蕎麦にあわせて良し。
6月の「水曜日会」は、恒例のシーショア食事会。
地元の食材を使った伝統食と酒。
特に野菜はこだわりの地元農家が丹精込めて育てたもの。酒は本田商店の「神力」でした。
小島シェフ、たいへん美味しゅうございました。
『街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか』(司馬遼太郎・著/朝日文庫)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。
「湖西のみち」から、二十五年の『街道』の旅は始まった。琵琶湖西岸の渡来人の足跡を確かめ、信長が逃げ込んだ朽木谷を訪ねる。幼いころの著者が遊んだ奈良の「竹内街道」、「私は日本の景色のなかで馬関(下関)の急潮をもっとも好む」と書く「長州路」には幕末を彩った吉田松陰、坂本竜馬らも登場する。
「近江」というこのあわあわとした国名を口ずさむだけでもう、私には詩がはじまっているほど、この国が好きである。京や大和がモダン墓地のようなコンクリートの風景にコチコチに固められつつあるいま、近江の国はなお、雨の日は雨のふるさとであり、粉雪の降る日は川や湖までが粉雪のふるさとであるよう、においをこのしている。「近江からはじめましょう」というと、編集部のH氏は微笑した。お好きなように、という合図らしい。
1.甲州街道、長州路ほか
2.韓のくに紀行
3.陸奥のみち、肥薩のみちほか
4.郡上・白川街道、堺・紀州街道ほか
5.モンゴル紀行
6.沖縄・先島への道
7.大和・壺坂みちほか
8.熊野・古座街道、種子島みちほか
9.信州佐久平みちほか
10.羽州街道・佐渡のみち
11.肥前の諸街道
12.十津川街道
13.壱岐・対馬の道
14.南伊予・西土佐の道
15.北海道の諸道
16.叡山の諸道
17.島原半島、天草の諸道
18.越前の諸道
19.中国・江南のみち
20.中国・蜀と雲南のみち
21.神戸・横浜散歩、芸備の道
22.南蛮のみちI
23.南蛮のみちII
24.近江散歩、奈良散歩
25.中国・?のみち
26.嵯峨散歩、仙台・石巻
27.因幡・伯耆のみち、檮原街道
28.耽羅紀行
29.秋田県散歩、飛騨紀行
30.愛蘭土紀行I
31.愛蘭土紀行II
32.阿波紀行、紀ノ川流域
33.白河・会津のみち、赤坂散歩
34.大徳寺散歩、中津・宇佐の道
35.オランダ紀行
36.本所深川散歩、神田界隈
37.本郷界隈
38.オホーツク街道
39.ニューヨーク散歩
40.台湾紀行
41.北のまほろば
42.三浦半島記
43.濃尾参州記
『聖なる怠け者の冒険』(森見登美彦・著/朝日文庫)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。
社会人2年目の小和田君は仕事が終われば独身寮での夜更かしを楽しみとする地味な生活。ある日、狸のお面をかぶった「ぽんぽこ仮面」との出会いから、めくるめく冒険の一日が幕を開ける。第2回京都本大賞受賞作!
クセのある文体、愛すべき冗長、ばかばかしいほどの知性、一部の人にのみ通用するユーモア、登美彦氏は健在である。
しかしやっかいだ。何がやっかいかというと、この小説を120%楽しむためには『有頂天家族』と『宵山万華鏡』をもう一度読み直さねばならない。その上、新聞連載、単行本、加えてフジモトマサル氏の挿絵集を読まねばならない。単行本と挿絵集は発注した。新聞連載は図書館通いをしなければならないだろう。さらに文庫版の初回に付いていたという四種類のメッセージカードを手に入れればさらに満足度は増すだろう。どうしてくれよう。
ちなみにメッセージカードは登美彦氏の直筆を印刷したもので、次のようなものらしい。
「転がらない石には苔がつく。やはらかくなろう」
「僕は人間である前に怠け者です」
「役に立とうなんて思い上がりです」
「人生いたるところに夏休みあり」
手に入れる方法はあるのだろうか。
「第416回 旬の会 @やつか」に出席。
なるしお(Narushio, SS-595)を見学しました。
海上自衛隊のおやしお型潜水艦。三菱重工業神戸造船所で建造され2001年10月4日に進水、2003年3月3日に就役したとのこと。