新春2日は箱根駅伝往路。
毎年、泣きます。
今年の一区は早稲田の矢沢曜。
実力、下馬評に違わぬ走りを見せてくれました。
昨年、1区・区間賞をとって一年が経ち、風貌も大人になりました。
矢沢君が後陣にどれだけ差をつけて2区につなぐかが焦点と思いきや、
やっぱり箱根には予想外のドラマがあります。
明治大の北条君がすばらしい走り。
終始、冷静に周りのランナーの様子を見た後、六郷橋手前でスパート。
早稲田の矢沢君も一瞬、虚を突かれたスパートであった。 おみごと!
トップに立った北条君はそのまま矢沢君を寄せ付けず、区間一位で二区に襷をつないだ。
正直なところ「早稲田・矢沢曜君のスパート、それについていこうとする選手たち」という展開を予想していただけに意外。
しかし、六郷橋手前でスパートをかけた北条尚君に心から拍手を送りたい。
4年生の今年、明治のエースたる同級生石川に襷をつなぐことだけを考えて走った。
その結果が一区区間賞。
コツコツ努力してきたことが報われました。
よかった! 本当に良かった。
魅せたのはやはり5区。
昨年、東洋大をの往路優勝に導いた者にとって、活躍は必定。
4分26秒差の7位でたすきを受け取ったが、6人抜きを披露し往路トップでテープを切った。
すばらしい。期待され、期待どおりの結果を出した柏原君に心から敬意を表したい。
しかし、この5区で私の涙をさそったのは亜細亜大の主将・山中宣幸君である。
彼がフラフラになりながらも芦ノ湖のゴールを指し、その姿がテレビ画面に映し出された瞬間、私は不覚にも泣いてしまった。
4年生の今、彼は走りきり襷をつなぐことだけを考えたであろう。
速く走るだけが駅伝ではない。 たとえ、立派な結果が残せなくとも走りきる。
襷をつなぐ、その強さを矜持として、選手は天下の険を走り抜く。
願わくは、復路、各校の選手があらん限りの力を出し切ることを・・・なむなむ!