佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

蕎麦打ち会

 朝から雪がちらつく寒い日曜日でしたが、12月9日は私の誕生日です。満59歳になりました。若い頃からこんなに酒を飲んでいてはたして60まで生きることができるだろうかと思うこともしばしばでした。なんとか還暦まであと一年というところまで来ました。ここまで来たら60歳といわず100歳まで生きてやるか~!  冗談です。今日からは70歳を目標にしようかと思います。
 さて今日は我が家に知人25人がお越し下さり大宴会となりました。名目は蕎麦打ち会ですが、蕎麦を打った後、鍋を囲んで大いに飲みました。もちろん〆の蕎麦もおいしくいただきました。寒い日でしたので、温かい鴨のつけ汁で食べましたが、これがなかなかの味でした。酔っ払ってしまい、宴会の様子は写真に残っていませんが、私の手料理豚の角煮の画像が残っていましたのでアップします。59歳のオッサンの手料理です。

『旅する本の雑誌』(本の雑誌編集部編/本の雑誌社)

『旅する本の雑誌』(本の雑誌編集部編/本の雑誌社)を読みました。

 最高級車 ”YUI PRIMA” で行くバス旅。ゆったりシートに腰掛けて、シャンパンを飲みながら本を読み、景色の美しいところでは車窓に流れる絶景を眺め眼を休めながらの旅。旅に出るときいつも鞄に2~3冊の本を持っていく。出発の朝、積読本をまとめておいた本棚の一角を眺めやり、さてどれを持っていくかを選ぶのは楽しみだ。選ぶのにとりたてて基準はない。本の背表紙のタイトルに目を走らせ、その時の気分と直感で選ぶのだ。今回の旅には『海近旅館』(柏井壽・著)と本書を選んだ。どちらも旅情をかき立てるタイトルだ。

 出版社の紹介文を引きます。

Welcome to book-tourism!

旅先でついつい覗いてしまうのが本屋さんや古本屋さん……いやいやもう本を中心に旅行を考えている──そんな本好き、本屋好きに送る“ブック・ツーリズム"のガイドブックが登場。

エリア別2泊3日のおすすめコースからテーマ別コースなど本屋さん、古本屋さん、文学館、あの作家が愛したカフェ、あの作品に登場する場所、などなど盛りだくさん。

書を持って旅にでよう!

 

旅する本の雑誌

旅する本の雑誌

 

 

 ついでに本書巻頭にある序文も引いておく。

本好きが、本好きに贈る「本の旅」

 

『旅する本の雑誌』は

詳細プランあり。まったりエッセイありの

いっぷう変わった旅の読み物です。

 

旅先で本屋を見つけると

つい長居してしまう。

 

京都に行ったら、遠出もせず

三月書房と誠光社を

行ったり来たりして

本を読んで、一日を過ごす。

 

そんなあなたの旅のお伴に

『旅する本の雑誌』をご活用ください。

 

 以上のように旅に携える本としてこれ以上ない内容の本である。

 本書を読みながら、行きたい書店やレストラン、カフェをGoogleマップで検索し☆印をつける。ロードバイクで巡るとするとどんなコースにしようかと思索する。京都の「三月書房」「誠光社」「恵分社一乗寺店」「ホホホ座」や松本の「想雲堂」など本書に紹介された店のなかには既に私のお気に入りの書店もある。そうした記述に出会うと同好の士がここにいたとニヤリとしながら肯く。

 同好の士といえば、太田和彦氏と大竹聡氏、牧野伊三夫氏による鼎談「旅と本と酒の座談会」がひときわ楽しめた。ここの本屋に行ったらここで飲むという話は肯ける。小倉の「緑々(あおあお)」に行ったら「武蔵」で飲む。仙台の「火星の庭」に行ったら「源氏」。松本の「想雲堂」に行ったら「8オンス」といった具合。居酒屋ではないが京都の「三月書房」に行ったら向かいの古道具「熊谷道具處」というのもわかる。本好き、酒好きの行動パターンは同じなのだなあ。

 

 

 

新大阪スタバでチャイティーラテ

先週末に続き、ふたたび今日から「旅学人」ツアー。

 

【日本再発見の旅】 天然とらふぐの宿「角上楼」と 「蒲郡クラシックホテル」で味わう三河牛の鉄板焼き | 旅学人(たびがくと)

 

早めに出発地新大阪に着き好物の「チャイティーラテ」をいただいております。

私はおいしいと思うのですが、世の中ではスタバの「チャイティーラテ」をおいしくないという人もいるようです。おそらく香辛料の風味が嫌いなのでしょう。漢方薬みたいということでしょうか。でもその風味こそがこの飲み物の値打ちなのですがねえ。まあ、十人十色、人生いろいろ、味覚もいろいろですね。

旅のお伴に本2冊。我が家の本棚からチョイスしてきました。

いったい観光に行っているのか、本を読みに行っているのか・・・(^_^;

まずは柏井壽先生の『海近旅館』(小学館)から。

昨日、12月5日初版第一刷発行というできたてほやほや。

YUI PRIMA” のゆったりシートでくつろぎ、旅館を舞台にした人情話を楽しみながら名旅館へ。

贅沢なひとときです。

先日この本を買いにジュンク堂書店に行きました。ジュンク堂書店紀伊國屋書店)もそうですが)は私にとって危険地帯です。極めてデンジャラス。というのは、読みたい本がわんさかあるからです。

やはり6冊も買ってしまいました・・・(‥ゞ

もうこれ以上、本屋に近づかないようにしなくては・・・

 

 

海近(うみちか)旅館

海近(うみちか)旅館

 

 

 

旅する本の雑誌

旅する本の雑誌

 

 

 

 

『海近旅館』(柏井壽・著/小学館)

『海近(うみちか)旅館』(柏井壽・著/小学館)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

『鴨川食堂』の次は、当館へお越しください
 海野美咲が半年前から若女将をつとめる静岡県伊東市の旅館は、海が近いだけが取り柄で、サービス、施設ともにいまいち。お盆休みのピーク期でも満室にならない体たらくが続いていた。名女将だった母に、おんぶに抱っこだった父も兄も頼りにならない。それでも宿を一生懸命切り盛りする美咲に、不思議な出会いの数々が訪れる。
 あなたの働く気持ちを後押しする“おもてなし"小説!
--お客さまはけっして神さまではありません。でも、ときどき神さまがお客さまになってお越しになることはあります。
 

海近(うみちか)旅館

海近(うみちか)旅館

 

 

 日本の個人経営の旅館が抱えている問題に焦点を当て、旅館の本来あるべき姿とその魅力がどこにあるのかを物語にした人情話にして問題作と言ってしまいましょう。大手資本がその資本力と一般ウケする安直なノウハウを武器に跳梁跋扈している現状を憂えるのは柏井氏だけではないだろう。旅の楽しみ方は人それぞれ、人生いろいろ、好みもいろいろ、好きに楽しめば良い。しかし、できればそこに見せかけではないホンモノを楽しめる中身が欲しい。旅館にせよ、食事にせよ、けっして贅沢でなくても見せかけでない真心のこもったサービスがあって欲しいものだ。その意味でこの物語は各地を旅して回ることを楽しみとする私の腑に落ちた。

 伊豆大島を舞台にするこの物語は、川奈いるか浜の景色を知るものにとって臨場感たっぷりだ。話の中に「スコット」の洋食が出てきたり、登場人物が飲む酒が「開運」であったり「磯自慢」や「杉錦」であったりと旅好き(酒好き?)の心をくすぐる。熱海の居酒屋「伝助」がいったいどこをイメージしているのか興味あるところ。

 この小説に登場したような旅館をぜひとも守りたい。そうしなければ我々の旅は味気ないものになってしまう。守る方法はただ一つ。そうした旅館の良さを知り、理解し、何度も使うこと。それしかない。

 

 

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『漆黒の霧の中で - 彫師伊之助捕物覚え』(藤沢周平・著/新潮文庫)

『漆黒の霧の中で - 彫師伊之助捕物覚え』(藤沢周平・著/新潮文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

 竪川に上った不審な水死人の素姓を洗って、聞きこみを続ける伊之助の前にくり広げられる江戸の町人たちの人生模様―。そして、闇に跳梁する謎の殺人鬼による、第二、第三の殺人―。伊之助の孤独な探索は、大店の主人や寺僧たちの悪と欲の世界を明るみに出すが…。元は凄腕の岡っ引、今は版木彫り職人の伊之助を主人公とする、絶妙の大江戸ハードボイルド。シリーズ第二弾。

  

漆黒の霧の中で―彫師伊之助捕物覚え (新潮文庫)

漆黒の霧の中で―彫師伊之助捕物覚え (新潮文庫)

 

 

 川に経師職人の死体があがった。たまたまその場を通りがかった伊之助はその様子を見た。殺しであった。二度と十手を握る気のない伊之助であったが、同心の石塚から探索の手伝いを頼まれ仕方なく引き受けた。探索をするうち伊之助が命を狙われる。殺しの裏には何かがある。さらに殺しが続く。なめるんじゃねぇ! 元十手持ちの伊之助の心に火がついた。恋物語も人情噺も盛り込まず、乾いたタッチで事件の真相を探っていく。藤沢さんには珍しいパターンかもしれませんが、これもまた良し!

 

 

 

『京都 大文字送り火 恩讐の殺意』(柏木圭一郎・著/小学館文庫)

『京都 大文字送り火 恩讐の殺意』(柏木圭一郎・著/小学館文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

辰巳琢郎氏も推薦! 新・旅情ミステリー!

 京都のシンボル、東山如意ヶ岳。通称・大文字山の「大」の字を汚すように他殺死体が発見された。被害者は、京都有数の名店「料亭みなみ川」の主人・南川和雄。第一発見者であるカメラマン・星井裕は京都府警の刑事をしている元妻・安西美雪とともに事件の謎を追う。捜査が混迷を極めるなか、またも高名な料理人が死んだ……。千二百年の歴史を背負いながら生きる京都人が、命を賭してでも守り通したいものとは何なのか? 新世紀、新世代の旅情ミステリーは古都を舞台に歴史の幕をあける。京都を知りつくす超大型新人の、鮮烈なる書下ろしデビュー作。

 

京都大文字送り火 恩讐の殺意 (小学館文庫)

京都大文字送り火 恩讐の殺意 (小学館文庫)

 

 

 「名探偵・星井裕事件簿シリーズ」の第一弾。このシリーズは2008年8月に刊行された本書を皮切りに2012年6月までの4年間で全16作が刊行されたようです。これまで私は柏井壽名義で書かれた『鴨川食堂』シリーズや、京都の名所や全国名旅館を紹介するエッセイ・ガイド本をファンとして読んできた。当然のこととして柏木圭一郎名義で書かれたミステリーがどんなものか気になっていたのである。

 どうやら本書は出版社の「新・旅情ミステリー」シリーズとして出版されたようだ。本書のカバー裏に次のように記載されている。

「新・旅情ミステリー」は、新世紀、新世代の作家たちがおくる、書下ろし小説のシリーズです。今後、講談社文庫、光文社文庫双葉文庫小学館文庫より続々と新作が登場します。どうぞご期待下さい。 

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 柏木圭一郎氏の「名探偵・星井裕シリーズ」書下ろし第2作は、2008年秋、講談社文庫より刊行予定です。

 本書は小学館文庫から刊行されたが、なんと第2作は講談社文庫から刊行されるという。そのほか光文社文庫双葉文庫も相乗りなのか。珍しい。さらに複数の作家によって「新・旅情ミステリー」というジャンルを構成するという。調べてみると「みちのく麺食い記者 宮沢賢一郎」シリーズを相場英雄氏が、「警察庁広域特捜官 梶山俊介」シリーズを本城英明氏が、「駅弁味めぐり事件ファイル」シリーズを風見修三氏が書いていらっしゃるようだ。こうした文庫本を片手に、日本あちこちを巡る旅も楽しめそうだ。

 さて、私は本書をまさに京都を旅行しながら読んだのだ。洛北、妙満寺、実相院門跡などを紅葉を楽しみながら歩き、松乃鰻寮で昼食をとった。

 小説に登場する店、「清福菜館」「京楽スタンド」「市保堂」「菜心 しまだ」「割烹はらだ」などを「きっとあそこのことだな」とGoogleマップを参考に推理するのは楽しかった。新しい旅の楽しみ方であるな・・・ふむ。