佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『妖怪探偵・百目 ② 廃墟を満たす禍』(上田早夕里・著/光文社文庫)

『妖怪探偵・百目 ② 廃墟を満たす禍』(上田早夕里・著/光文社文庫)を読みました。

今作で道満一派陰陽師・播磨遼太郎の過去が明らかになる。加えて百目に己の過去を語らせた。生きるか死ぬか、食うか食われるか、淘汰の世界にあって思いやる心は弱さに繋がるのか。冷酷非情な心を持つことが強者たり得る条件なのか、それとも惻隠の情こそが真の強者の証なのか。上田早夕里氏が今後どのような物語を紡いで下さるのかまことに楽しみです。余談ですが、上田氏は姫路市にお住まいと聞いておりますが、実は私も姫路市に住んでおります。できればもっと姫路を舞台に物語が展開すればいいなぁなんて思っております。(笑)

 

 

妖怪探偵・百目2: 廃墟を満たす禍 (光文社文庫)

妖怪探偵・百目2: 廃墟を満たす禍 (光文社文庫)

 

 最後に出版社の紹介文を引きます。

牛鬼と死闘を演じ、かまいたちの風鎌を土に還した男。拝み屋・播磨遼太郎は、真朱の街の妖改たちにとって最も警戒すべき敵だ。百目と助手の邦雄は、その謎に包まれた過去を探ってゆくのだが…。一方、県警妖怪対策課の忌島は、播磨から想像を絶する話を明かされる。人間のみでなく妖怪をも食う恐るべき妖怪“濁”を倒すための計画とは?人気沸騰シリーズ第二弾!