佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『象やの粂さん』(長谷川如是閑 1921年 「新潮文庫・日本文学100年の名作・第一巻 1914-1923 夢見る部屋」より)

新潮文庫・日本文学100年の名作・第一巻 1914-1923 夢見る部屋」に収録された『象やの粂さん』を読みました。

 

 

どこが名作なのだろう。なにをもって名作とするのだろう。象を子どもにせがまれるままにペットにする華族とその日の食べ物にも不自由する庶民との対比が良いのだろうか。そうした社会的格差を際だたせながら、くどくど問題にしないところが良いのだろうか。それとも市井に生きる庶民の心意気が良いのだろうか。私にはさっぱり判らない。