12月30日の夜は本の整理。漸く終わった頃はおおかた朝。
大晦日の朝餉は白粥。添えるのは梅干しと小松昆布。飲み残した酒もぐいっとやってしまう。今から数時間寝ます。
このところ毎年、小晦日は同じことを繰り返している気がする。
今日中に年賀状を投函しなければと慌てて年賀状を作って印刷。TVはつまらない、特に年末年始の番組は腰の据わらないものが多くて視る気がしない。年賀状を印刷しながらYouTubeを視ることになる。小晦日になにか視るとなれば日本的なものがしっくりするというので落語などを視聴する。晦日の噺でいいのはやはり「芝浜」。この噺を聴くのも毎年のことだ。私は酒を好むので、晦日にこの噺を聴くのは私なりの心の戒めでもある。年賀状の印刷を終えたら郵便局に投函し、その後は酒解禁だ。
酒は「冬の月 あらばしり 純米吟醸無濾過生酒」。この時季の楽しみです。米の旨みを凝縮したような濃醇な酒。日本酒本来の甘みを感じる。香りはフレッシュな果物を思わせる。何だろう。桃かな。アテは一の傳の「中トロうまとろ煮」。つれ合いが作ってくれた粉ふきいももうまい。
夜は本の整理。床に平積みしていた既読本を作家順に本棚に整理。読みたいと思って買い置いた積読本もとりあえず本棚へ収める。この作業が終わった頃には日付が変わり大晦日。
毎年あいかわらずの小晦日です。
知人のTさんからちょっと早いクリスマスプレゼント(FREUNDLIEBのパンと菓子)をいただきました。
ドイツ風のハード系パンに合うのはやさしい味のミネストローネでしょう。
朝からコトコト煮込んで作りました。使った野菜は聖護院大根、ブラウンえのき、ニンニク、人参、タマネギ、ジャガイモ、トマト。あったまるな~~!
早摘みオリーヴのバージンオイルを合わせるとGood!
本日の一献は奈良県は久保本家酒造の醸した「睡龍」と「生酛のどぶ」。
今日は鍋で。
まずは「睡龍」。これは生酛づくりの純米吟醸酒。
裏のラベルをみると赤字で「22BY」と刻んである。平成22年に完全発酵の生酛づくりで仕込んだ後、蔵でじっくり熟成させて、今年12月にボトリングされた由。口あたりは柔らかく、ひねてはいますがサッパリとした辛口。ぬる燗にして良し。味わいがふくよかにふくらみます。
続いて「生酛のどぶ」。
粗越ししてもろみの白濁が残った酒。このにごりが「どぶ」の名の由来であろう。ラベルに刻んだ日本酒度+13のとおり超辛口。にごり酒とは思えない鮮烈なキレ。これも燗が良い。
どちらも食中酒として抜群にうまい。日本酒はこうでなくてはいかんと改めて感じた次第。