まずは裏表紙の紹介文を
“根拠なしポジティブ”の現代のフリーターと、昭和19年の「海の若鷲」にあこがれる軍国青年が時空を超えて入れかわった!それぞれの境遇に順応しつつも、ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが…。おもしろくてやがて切ない、愛と青春の戦争小説。
テーマは「愛」です。人を思いやる心です。
人を思いやる心は命に優先します。
「命より大切なものがある」、これは戦争物に多いテーマですが真の道理です。
理屈をこねてこうした想いをバカにする人がありますが、そんな輩とは、私、付き合いません。
私が荻原氏の本を読むのはこれで5冊目。荻原氏の本に共通するのは「笑い」と「涙」です。
1.ハードボイルド・エッグ
2.誘拐ラプソディー
3.神様からひと言
4.明日の記憶
5.僕たちの戦争
『明日の記憶』は笑える話ではありませんが、『ハードボイルド・エッグ』『誘拐ラプソディー』『神様から一言』はたっぷり笑えます。そして後でしみじみ泣けます。心が温まります。
荻原浩、ハートウォーミングな良い作家です。
♪本日のもう一曲♪
ハートウォーミングな曲というイメージで選んでみました。
Daniel Powter - Free Loop