佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『STORY BOX dec.2009 vol.05 候補』

男の子はずっと母親のことが好きで、父親のことは父親がやっていることが好きなんだよ。

                           (本書P211 松久淳「息子」より)

 

 『STORY BOX Dec.2009 vol.05 候補』を読みました。
 五條瑛氏の「候補」が今回から新連載。「小太郎の左腕」は今回もお休みか、残念。あれっ?「偏差値70の野球部」も休みやないの。辛いなー。
 

「候補(リスト)」(五條瑛
会議は開かれた。

 

北上次郎の本の話」(第五回「候補」について)
森絵都氏の『DIVE!!』高飛び込みに興味はなかったが、北上氏の紹介文を読んでいるうち読みたくなった。スポーツ小説ベスト3に入ると言われたら読むしかあるまい。藤原伊織氏の『シリウスの道』は既に読んでいますが私も文句なしの傑作だと思いますよ。宮本輝氏の『青が散る』は以前から読もうと思いながらも何故か読んでいない。北上市も推薦するとおり必読本のようだ。読みこぼせない。

 

「夜行」(森見登美彦
第三夜・天竜川(後編)
うへぇ。どんどん怖くなっていくんですけど……。森見さん、そんな人やったんですか?

 

「初任」(長岡弘樹) 第二話 牢問(前編)
しのぶは沙織を徐々に追い詰めていく。しかし、しのぶはどうして事実を知ったのか?

 

「変身」(久保寺健彦
男の子が女の子に、そして女の子が男の子に変身。女の子は初経を迎えた日を境に女に変身。

 

「返信」(野島伸司
第五回。
第三受信。友部律子の提案は「シラケ作戦」。

 

「息子」(松久淳
第三回。少しずつ五人の男に絡みが出てきたが、未だどのような展開を見せるのか予想付かず。

 

「金脈」(嶽本野ばら
第五回。
遂に金脈の実態が明らかに。しかし、本当に金脈になるのか。

 

「ザ・キャビネット」(室積光
第四回。北朝鮮との緊張は最高潮に。二条内閣のとった作戦はなんと「鉄砲玉作戦」。血で血を洗う仁義なき戦いが始まるのかと思いきや、鉄砲玉はあっさりと拿捕されてしまう。ダメじゃん。一方、高杉総務大臣は捕まえた将軍様の長男シン・チョンイルをTVのバラエティー番組に出演させるという高等プロパガンダにでた。流石は実力派一軍内閣。常人の想像の域を超えている。

 

「救出」(笹本稜平)
第五回。
容疑者中俣の潜む部屋から銃声。中俣は血まみれで倒れていた。部屋に有村老人の姿はなかった。中俣を手先に使って有村老人を誘拐した黒幕は一体何者なのか?

 

「狗賓童子の島」(飯嶋和一
第五回。
読みづらい。連載を細切れに読んでいくのでは登場人物もはっきり覚えられず。ここはあっさり諦めて、後日まとめて読むことにする。