佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

5月の読書メーター

5月の読書メーター

 

http://book.akahoshitakuya.com/u/13276/matome?invite_id=13276

 

読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3943ページ
ナイス数:1853ナイス

5月は古書または古書店にまつわる本を中心に読んだ。本好きにとってこれほどうれしいことはない。そして、しばらくご無沙汰していた海外ものも読んだ。大好きなチャーリー・マフィン・シリーズである。チャーリー・ファンとしてはこれまたうれしい限り。それにしても、最近はフリーマントルがあまり読まれていないらしい。読書メーターのサイトを見ているとそれがわかる。海外ものは名前が覚えにくいというが、さほどの障害になるとは思えない。良くできたスパイものが読まれない、そしてその結果その本がすぐに絶版になってしまうというのは淋しい限りだ。

ナイス数は2000に届かず、少々、不振に終わったが、トータルでは26000ナイスを超えており、読書家ランキング(ナイス数順)は50位以内をキープ。読書メーター登録者数が20万人を超えると聞いているので、その中で上位50位に食い込んでいるのはちょっとした自慢である。エヘン!

 

http://book.akahoshitakuya.com/urank&s=n

 


東京バンドワゴン (集英社文庫)東京バンドワゴン (集英社文庫)
これは家族の愛と笑いと涙のドラマです。家族とは、人生とはかくあるべしという物語。しかもその舞台が古本屋となれば本好きで情にもろい私にはたまらない。また一つお気に入りのシリーズが増えた。煩わしいことを捨て去り一人で自由に生きるのも悪くはない。でも、この本を読むと自分のことよりも周りを想う人生の方が遙かに価値があり、より深く幸せなのだと感じる。家族が皆、人の痛みってやつをわかるヤツばかりで、愛に溢れていれば、人生はこんなにも輝く。たとえそれが未婚の母になる人生であっても。愛こそすべて。
読了日:05月04日 著者:小路 幸也

 


シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫)シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫)
あぁ・・・ついに、藍子さんが・・・。私も東京バンドワゴンに足しげく通い、<かふぇ あさん>で憩い、藍子さんと会話するうちにあわよくば・・・などと妄想していたのだが・・・。そうかぁ、マードックさんとねぇ・・・。あぁ(ため息)・・・。それにしても、このレビューは「・・・」ばかりだ。未練の数だけ・・・、あぁ(ため息)・・・。マードックの野郎、藍子さんを泣かせやがったら承知しねえぞっ、この野郎! あぁ(ため息)・・・。
読了日:05月06日 著者:小路 幸也

 


古本のことしか頭になかった古本のことしか頭になかった
「詩人か、高等遊民か、さもなくば何にもなりたくない」とは私の敬愛する森見登美彦氏の言葉だ。「古本のことしか頭になく」生活できる人は、まさに高等遊民ではなかろうかと思う。しかしよく考えてみると、ほぼ毎日本屋をのぞき、その都度2~3冊本を買い、家の中が本で溢れる、買った本は当然読まなければならない、それはそれで大変な毎日なのだろう。それでもそのような生き方に私は焦がれる。本屋を彷徨いつつ人生を遊ぶ、それこそ高等な生き方ではないか。
読了日:05月09日 著者:山本 善行

 


スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン (集英社文庫)スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン (集英社文庫)
人が生きていくにはLOVEが必要なんだねぇ。溢れんばかりのLOVEがねぇ。人はひとりじゃぁないんだねぇ。支えられて生きているんだねぇ。LOVEをもとめてはいけないねぇ。LOVEを欲しがっちゃいけないねぇ。LOVEは与えるものだよぉ。出し惜しみせず、それこそ溢れんばかりのLOVEを与えるんだよぉ。そうすれば空っぽになるねぇ。でも大丈夫だねぇ。ありったけのLOVEを与えていれば、必ずLOVEは返ってくるんだねぇ。そばに寄り添ってくれるんだよぉ。それが東京バンドワゴン・シリーズのテーマなんだねぇ。愛こそすべて。
読了日:05月16日 著者:小路 幸也

 


古書狩り (ちくま文庫)古書狩り (ちくま文庫)
このところ『せどり男爵数奇譚』、『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ、『東京バンドワゴン』シリーズと読み込んできての本書である。ミステリ、SF、ブラック等、さまざまなテイストで面白く読ませてくれる。本好きとして書痴の生態にニヤッとしたり、ぞわっとしたり。中でも「本の虫」という話は忘れられそうにない。読書メーターの読書家ランキングにランクインして喜んでいる場合ではない。ある朝、目を覚ましたら紙魚になっていたりして……。そんなカフカのような不条理に搦め捕られたらなどと想像するだけでぞわっと……おーこわっ……
読了日:05月19日 著者:横田 順弥

 


マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫 し)マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫 し)
東京バンドワゴンの二代目・草介、三代目・勘一の生きた戦後間もないころのエピソード。本書で考えさせられるのは血筋。古本屋東京バンドワゴンを営む堀田家の血筋は「お節介」らしい。しかしそれは決して下世話なものではない。人として生きる上での矜持と信念に基づいたものであって堀田家と堀田家に集う者すべてに共通する美質だ。祖父の生き様、父の生き様が子に孫に受け継がれる。それこそが血筋であり一族の誇り。ただただ、生を受け、食べて、糞を放り、死んでいくだけが人生ではない。高潔に生きる人生にこそ意味がある。
読了日:05月21日 著者:小路 幸也

 

オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫)オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫)
恋をする。すると同じ日常なのに、昨日までと世界がすっかり変わってしまう。堀田家の人は代々素敵な恋をしてきたのだなぁ。そうした想いを大切に大切にしてきた堀田家は未来永劫、堀田家のままであり続けるだろう。そして、堀田家の変わり種、我南人である。親交があるKeithってキース・リチャーズですよね。いっしょにワールド・ツアーやろうよっていうオファーがきたってのはスゴイことですよ。やって欲しいなー。はじまりは”How I Wish”で。〆は”It's Only Rock'n Roll”でお願いします。(笑)
読了日:05月22日 著者:小路 幸也

 


昭和の女優昭和の女優
私が同時代的に映画で観た女優というよりは、もう一世代前の女優九人について、その代表作も含めて紹介している。映画が娯楽の代表であり、だれもが銀幕の世界にあこがれを抱いた時代にあって、まさに国民的人気のあった大女優だけにそのエピソードには興味を惹かれた。たまらなく古い映画を観たくなります。幼少の頃の淡い記憶とともに、古き良き昭和の空気を懐かしく思い出しました。しばらくTSUTAYAに通い、『東京物語』や『約束』などを借りてみるのもよいかもしれない。
読了日:05月27日 著者:伊良子 序

 


片腕をなくした男〈上〉 (新潮文庫)片腕をなくした男〈上〉 (新潮文庫)
久しぶりのチャーリー・マフィン・シリーズ。やっぱりイイ。「ハッシュパピーが新品で、まだ足に馴染んでいなかった」とか、「両足は依然として間断なくうづき続けていて、何かを見落としているのではないかという懸念から解放してくれなかった」などという記述を読むと、もう、うれしくて、うれしくて・・・
読了日:05月27日 著者:ブライアン フリーマントル

 


片腕をなくした男〈下〉 (新潮文庫)片腕をなくした男〈下〉 (新潮文庫)
今回もチャーリーは孤立無援。ロシア連邦保安局、アメリカCIA、マスコミなどから窮地に陥れられる。絶体絶命のピンチかとはらはらさせられるが、持ち前の油断のなさと機知で一気に形勢を逆転させ、逆に彼らを奈落の底に突き落とす。この快感は、一度味わったら忘れられません。と、いうことで、次は、シリーズ最新作『顔をなくした男』。えっ? なんだって? チャーリーが引退? ナターリヤとサーシャとはどうなるの? 気になる。早く読まねば・・・・・
読了日:05月27日 著者:ブライアン フリーマントル

 


瀕死の双六問屋 (小学館文庫)瀕死の双六問屋 (小学館文庫)
そうだねぇ。すごいロックをやっている人間が瀕死の状態なのです。つまらないモノは、それこそバカみたいに売れちゃうのにねぇ。つんくとか、コムロとか、どうでもいいヤツ。あーばかばかしいね。無視すりゃいいんだけど、あらゆるところに出てくるんだよ(コムロ系は出なくなったけど)。でも、わかっているヤツもたくさんいるよね。ブルースを大切にしているヤツはたくさんいるよね。サイコーにカッコイイヤツはたくさんいるよね。あぁ、清志郎のスイート・ソウル・ミュージックが聴きたい。レコードじゃなく、直に聴きたい。オーティスも・・・
読了日:05月27日 著者:忌野 清志郎

 


みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)
「子供のころ、本屋さんになりたかった」と仰る高田さん。神戸の本屋で棚卸しのアルバイトをなさった話は知人から聞いて知っていましたよ。書店は「海文堂」だったでしょうかね。みをつくし料理帖シリーズの愛読者として料理のカラー写真入りのレシピはうれしい限りですね。自分で作って澪さんの味を味わいたいと思います。何よりもうれしいのは、書き下ろしの短編小説『貝寄風(かいよせ)』。高田さんの読者に対するお気持ちが伝わってくる気がします。この本を手に取った人に喜んで欲しいと、きっと、そう思っていらっしゃるのでしょう。
読了日:05月28日 著者:高田 郁

 


顔をなくした男(上) (新潮文庫)顔をなくした男(上) (新潮文庫)
一見、風采のあがらないチャーリーだが、実は見かけによらない切れ者。というより、野暮ったい見かけは”切れ者”であることを人に悟られないための隠れ蓑。チャーリーにとって、人の裏をかき、”自分だけが”生き延びることが至上命題であって、人の評価など二の次なのだ。しかし、今回は違う。妻ナターリヤと娘サーシャに危険が迫っている。自分が生き延びることより二人を守らなければならない。果たしてそのことがスパイのチャーリーにとってアキレス腱となるのか、あるいは妻子を思う強い心がチャーリーをさらに強くするのか、下巻へつづく。
読了日:05月29日 著者:ブライアン フリーマントル