佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

因島「西華園」の中華

2019/05/03

 因島から生口島、高根島を一日かけて走った。天気も良く、素晴らしい景色であった。走行距離は74.3km。当然腹が減っている。冷たく冷えたビールが呑みたい。

 夕食は「西華園」でとることにした。町中を一回りして勘が働いた店です。

 運動の後だけにうまいに決まっているが、ここの料理はなかなかのものでした。開店してすぐに入ったのでテーブル席に陣取ることができたが、その後人が次々来店。地元の人に人気のうまい店らしい。何を食べてもうまかったが、特に餃子がうまい。アタリでした。

 この餃子はうまかった~~!

チャンジャでビールってのもたまりません。

 やはりエビチリは食べたいね。

 麻婆茄子は大好物。

 回鍋肉もうまい。

因島_生口島_高根島サイクリング

2019/05/03

 GW前半は夫婦で立山連峰を眺望しながら能登半島をサイクリングした。後半は息子が加わりしまなみ海道をサイクリングした。

 車に自転車を積み早朝に家を出発。福山で息子をピックアップ。まっすぐ因島に向かう。「ホテルみやじま」に宿泊予約しているので、そこに車を駐めて起点とした。「ホテルみやじま」は古い施設だが土生町にあり生名島行きの舩乗り場に近い。生名島、佐島、弓削島は過去2回自転車で走ったが、大好きなサイクリングルートである。しかしそのコースは翌日の楽しみとして、今日生口島と高根島を一周することにした。

 この日走ったコースはこのとおり。

 

 

 因島西岸を北上し生口橋を渡って生口島に上陸。生口島を時計回りで多々羅大橋の下をくぐり瀬戸田の「平山郁夫美術館」を見学。その後、高根大橋を渡って高根島を一周。途中、日本の灯台50選にも選ばれたという高根島灯台に立ち寄った。再び生口島に戻り、昼食は「漁師の店 しま一」で「刺身とたこ飯セット」を食べた。

昼食後はもう一度生口橋を渡って因島へ戻る。島の西側を走って因島大橋のたもとにある「はっさく屋」へ行ったが、店主体調不良のためしばらく休むとの張り紙。はっさく大福を食べたかったのだが残念であった。もと来た道を戻って「ホテルみやじま」にチェックイン。走行距離74.3km。



甲子園球場ロイヤルスイート

2019/05/02

甲子園球場のロイヤルスイートにお招きいただきました。

GWに入ってから、金沢、和倉、珠洲、小浜と泊まり歩いて、今日の昼に兵庫県に帰ってきた。このGWは忙しい。

試合は岩田が好投したが点を取れず、広島に完敗。

それでもおいしい料理と冷たく冷えた生ビールに満足。

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小浜の朝。田村長の土産。

2019/05/02

 福井県小浜に泊まった朝、前夜の酒が抜けきるまでホテルで九時近くまで惰眠をむさぼり、ホテルをチェックアウト。

 町中をぶらぶら歩き、まずは「田村長」で土産を買う。こちらの脂ののった「鯖棒寿司」と「小鯛寿司」は親戚へのお土産に良い。「小鯛ささ漬け」「鯖へしこ漬け」「鯖缶詰」などはお世話になっている知人へと、なかなか良い物がそろっている。当然、自分の酒の肴用にも買う。

 こちらのご主人は鯖街道を歩く会を主催されているそうだ。自転車では通れないような道らしい。歩いてみるのも良いかもしれない。またの機会に。

令和元年5月1日 輪島「8番らーめん」と小浜「きらく亭」

2019/05/01

 今朝は宿泊した珠洲市「湯宿 さか本」で「令和」最初の朝食をおいしくいただいた。ある意味、「令和」というより「昭和」の気分で食べていたことに思い至る。ただ、「昭和」の時代は経済成長とともに規模の拡大であるとか効率を目指した時代であっただろう。「平成」を経て「令和」は本当に良いもの(それは万人がこぞって良いと認めるものではないかもしれないけれど)に立ち返る時代なのかもしれない。

 そんなことを思いながら宿を後にした。今日は移動日である。明日の午後、甲子園のロイヤルスイート席にご招待いただいている。明日の昼には兵庫に帰らねばならないので、今晩はその途中の地、それはどこでも良いのだができれば良い居酒屋があるところに泊まりたい。webであちこち調べたが、なかなかこれといったところがない。なにしろ前代未聞の大型連休である。ホテル・旅館はどこもいっぱい。もし空いていても、そこにふさわしくないほどバカ高い料金になっている。ようやく小浜にホテルが見つかった。居酒屋にこころあたりはなかったがGoogleマップにひとつだけ☆を付けていた。小浜駅にほど近い「きらく亭」である。小浜なら魚はまず間違いあるまい。居酒屋さえよければ、ホテルはツインがなくセミダブルだろうが、喫煙ルームだろうが贅沢はいわない。今日の泊まりは小浜に決定。

 そうと決まれば急ぐ必要はない。距離にして300km強、4時間もあれば着く。今日は小雨も降っている。一日、車での移動と心に決めて輪島に向かう。朝市を覗いてみようと決めたのだ。

 輪島の朝市は雨模様で、時間ももう10:00を過ぎているというのに結構人が多かった。輪島の朝市は以前に一度訪れたことがある。その時は市の入り口一番端っこで売っていたおばあさんからいしるを買った。小さくてしわしわでぽつんと座っている感じのおばあさんであった。私はこういう佇まいを見ると要らぬ妄想をしてしまうクセがある。たとえば「このおばあさんは家に鬼嫁がいて、前に並べている商品を売ってしまわないことには帰ってくるなといわれているのではないか」とか、「家に極道息子がいて遊ぶ金をしょっちゅうせびるのではないか」などといった妄想である。根拠は無い。ただ、小さいおばあさんを見ると、なにか困っているのでは無いかと心配してしまうのだ。そしてそのおばあさんからついつい物を買ってしまう。この日の一番端っこはやはり小さなおばあさんであった。小さなわらじの民藝品をひとつ百円で売っていた。自分にはまったく不要な物だが、思わず十個ほど買ってしまいそうになる。かろうじて気持ちを抑えて、市の中へ足を運んだ。結局、大した買い物はせず、干物を少し買ってもとに戻った。その時には小さいおばあさんからわらじ民藝品を買ってあげようと心は決まっていた。しかし、小一時間前に売っていた場所におばあさんの姿は無かった。なんだかほっとした。あのおばあさんの家には鬼嫁も極道息子もいなかったのだ。めでたしめでたしである。

 輪島の朝市を後にして、再び車で移動中、ロードサイドに⑧の数字が目に入った。以前から北陸を訪れたら食べてみようと思っていた「8番らーめん」である。当然、この店の主力商品の「野菜らーめん」を注文。味は味噌か塩か迷ったが、塩にした。うまい。太麺が良い感じだ。キャベツもうまい。これは人気があるはずだ。お客さんがひっきりなしで店内は常に満席状態であった。

 うまいラーメンで腹を満たした後は一路小浜へ向かった。小浜に着いた頃には空に雲が立ちこめているものの、雨は上がっていた。ホテルにチェックインして、しばしの休憩の後、町中を散策しながら目指す居酒屋「きらく亭」に向かった。

 小浜の町は静かな田舎町であった。「きらく亭」はそんな落ち着いた町並みの中で、ごくありきたりな居酒屋の佇まいであった。縄のれんをくぐると、まだ開店したばかりとみえ、我々が一番最初の客であった。酒は「早瀬浦」を注文。福井県の酒だ。魚はキスの天ぷら、鯵の刺身を注文。「早瀬浦」のキリッとした味わいはやはり料理を活かす。つづいて酒は山形の「雅山流」を頼んでみる。初めて呑む酒である。かぐわしい香りが鼻腔をくすぐる。なかなかうまい酒であった。へしこの天ぷらがうまいというので注文してみる。ほんとうにうまい。酒がいくらでも飲めてしまう。

 〆は寿司二種。やはり小浜で焼き鯖ずしと小鯛ずしは外せない。満足しました。

令和の朝、「湯宿さか本」にて

 令和の朝は鶏の鳴き声で目覚めた。まだ朝も4時頃であるが目覚めは心地よい。というのもここは「湯宿 さか本」の一室、昨夜は滋味にあふれた心づくしの料理と地酒をいただき、幸せな気分でぐっすりやすんだからである。テレビなどという無粋なものは置かない宿で、照明も陰翳を大切にした控えめなものだけに、余計なことはせずぐっすり寝たのだ。夜明け前、障子ごしに差し込む光が徐々に明るくなってきているとはいえ、未だうす暗い。つれ合いや他の泊まり客の眠りを妨げないよう物音を立てないように気をつけながらそっと行灯の灯を付け本を読む。この旅に持参したのは『室町無頼』(垣根涼介・著/新潮文庫)。隆慶一郎を彷彿させる剣豪小説。滅法おもしろい。

 夜明けを待って庭に散歩に出た。湿り気を帯びた空気がおいしい。おそらくヤマガラであろうと思うが、かわいい小鳥が木々を渡ってさえずっているすがたを見ることができた。おそらく木についた虫を食べているのだろう。人間より一足早い朝ごはんである。私も腹が減った。今朝は各氏に賞賛される朝ごはんを食べることができる。まちどおしい。

 朝餉は8時に供される。まず揚げたてほかほかの「ひろうす」が出て来た。「飛竜頭(ひりょうず)」というのが一般的かもしれないが我が家では親から「ひろうす」と教わってきた。関西では飛竜頭の呼び名が一般的だと思っていたのだが、意外なことに京都住まいの若い女性二人は「がんもどき」と言っていた。今はもう関東風の「がんも」と呼び習わすことが一般的になってしまったのだと気づく。桜エビが香ばしい。揚げ油が良いのでしょう。そのままでおいしい。

 筍ごはんに味噌汁。この味噌汁のおいしさは衝撃です。豆腐と海藻の具の味噌汁が大ぶりの器に入って供されたが、ごはんだけでなく味噌汁もおかわりしたのは私だけではなかった。塗りの器もこうして色をそろえるときれいだ。具の海藻はおそらく能登産の「かじめ」だろう。ぬるっとして味がよい。

 茶碗蒸し。つれ合いはこんなおいしい茶碗蒸しを食べたことがないと言った。私も同感。

 もっとも感動したのは煮しめ。「こんにゃく」「焼き豆腐」「人参」「ぜんまい」と材料は月並みだが味がちがう。それこそこんなおいしい煮しめを食べたことがない。出汁がよいだけではない。おそらくしっかり煮しめるための時間をたっぷりかけている。ありきたりにみえるものに、みえないところで手間暇をかけているということか。月並みな言葉だが「感動」した。

 漬物も味付けでごまかしたような市販のものではない。きちんと発酵させたものだとわかる。私の胃と腸が喜んでいる。

 あるいは質素と言ってもよい朝餉である。田舎料理でもある。しかしそれはけっして悪い意味ではない。野暮に流れず、雅でもなく、洗練されているのだ。そこがカッコイイ。

 たまたま今日、元号が変わった。しかし変化はそれだけではない。私の中で何かが変わったと思える。薄ぼんやりとしていた価値観がはっきりと実態をもって確信に至ったといっていい。ほんとうに良いものに出会えた僥倖。令和を迎えるにふさわしい朝となった。感謝。