今朝の日経新聞 「春秋」
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090218AS1K1800318022009.html
村上氏の意図をきちんと正確にとらえた記事だと思います。
イスラエルのエルサレムで文学賞の授賞式に臨んだ彼はガザ地区への攻撃を周到に、そして手厳しく批判した。
▼その講演は体制を高く固い壁に、それにぶつかって壊れる個人の精神を卵にたとえている。「私たちを守るはずの体制が私たちを殺したり、私たちに他人を冷酷に効果的に組織的に殺させたりする」。少しばかり難しい言い回しだが趣旨は明快だ。「壁と卵の間で、私はいつも卵の側に立つ」とも作家は宣言した。
どこかの新聞のように「壁」の解釈を「イスラエル軍やパレスチナ武装組織」としてみたり、
「卵」の解釈を「パレスチナの人々であり、イスラエルの国民でもある」などとねじ曲げて書いたりしていない。