佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『酔いどれ小藤次留書 意地に候 / 佐伯泰英(著)』(幻冬舎文庫)を読む

酔いどれとは 至福の瞬間

剣とは 非情の時       (佐伯泰英

 

忠義を尽くす主(あるじ)はただ一人

思いを寄せる女性(ひと)もただ一人

佐伯泰英氏の酔いどれ小藤次シリーズ第2弾『酔いどれ小藤次留書 意地に候』を読みました。

 

裏表紙の紹介文を引きます。


四藩の御鑓を強奪し、主君の意趣返しを果たした赤目小藤次は、芝口新町の新兵衛長屋で浪々の身を送っていたが、ある日、見知らぬ男たちに襲われる。長屋の主・久慈屋昌右衛門の話では、先の騒動で威信を傷つけられた小城藩に不穏な動きがあるという。相次ぐ謎の投げ文、忍び寄る刺客の影・・・・。小藤次は再び孤独な戦いを強いられる。


面白いなぁ・・・このシリーズ。

主人公の小藤次は風采のあがらない老武士。

独り者で、故あって浪人の身。

しかし、この小藤次は見た目とは違い、なかなかの男なのだ。

一度に十数人を相手しても、鮮やかに切って捨てる剣豪。

大酒会で一斗五升の酒を飲んでしまう酒豪。

強きを挫き弱きを助けるナイスガイ。

男は見た目じゃない。ハートです。