お姉さんは想像していたよりも小柄で、とてもスリムだった。正直いって、おれは痩せている女はあまり好きじゃない。かといって太っている女が好きなわけでもないんだ。じゃあ、中間がいいのかっていうと、それも少し違う。難しいことをいうようだけれど、ほっそりしていて、ふっくらとした人が好きなんだよ。
(「ハッピー・クリスマス、ヨーコ」より)
上の引用は蓮見圭一氏の短編の一節です。わかるなあ、その気持ち。
『聖なる夜に君は』(角川文庫)を読みました。
クリスマスをテーマに気鋭の作家六名の手になる短編小説。
作者と題名を挙げると
人それぞれに好みはあると思いますが、私のお気に入りは蓮見圭一氏。
不倫や離婚よりも、やっぱり温かい愛が良いです。
思い起こせば2008年11月に読んだ『水曜の朝、午前三時』も素晴らしかったです。