お姉さんは想像していたよりも小柄で、とてもスリムだった。正直いって、おれは痩せている女はあまり好きじゃない。かといって太っている女が好きなわけでもないんだ。じゃあ、中間がいいのかっていうと、それも少し違う。難しいことをいうようだけれど、ほっそりしていて、ふっくらとした人が好きなんだよ。
(「ハッピー・クリスマス、ヨーコ」より)
上の引用は蓮見圭一氏の短編の一節です。わかるなあ。
『聖なる夜に君は』(角川文庫)を読みました。
クリスマスをテーマに気鋭の作家六名の手になる短編小説。
作者と題名を挙げると
奥田英朗 「セブンティーン」
角田光代 「クラスメイト」
大崎善生 「私が私であるための」
島本理生 「雪の夜に帰る」
盛田隆二 「ふたりのルール」
蓮見圭一 「ハッピー・クリスマス、ヨーコ」
人それぞれに好みはあると思いますが、私のお気に入りは蓮見圭一氏。
不倫や離婚よりも、やっぱり温かい愛が良いです。
- 作者: 大崎善生,盛田隆二,島本理生,蓮見圭一,奥田英朗,角田光代
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/11/25
- メディア: 文庫
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