佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

STORY BOX Sep.2011 vol.25

 『STORY BOX Sep.2011 vol.25』を読みました。

 読んだといっても、全てを読んだわけではありません。読んでいるうちにある決断に至ったのです。購読をひとまず中断しようという決断です。思えばVol.1に森見登美彦氏の「夜行」という短篇が掲載されていることを知り読み始めた月刊誌です。森山大道氏の写真も素敵でした。しかし、今月号から森山氏の写真も無くなり、表紙には向井理氏の写真が写っています。

 

 

なにかイメージが違うんだなぁ。刊行開始当初は漢字が二文字だけ印刷してあるシンプルなものでした。ページの間に差し込まれた森山大道氏の写真も見方によっては文学的でワクワクさせてくれたものです。私は向井理氏が嫌いなわけではありません。好き嫌いを言うほど彼のことを知らないのです。特に興味もありません。先月号から編集方針が変わったようで、先月号は加賀まりこ氏のインタビューでした。(神様のカルテ特集) どうせインタビューを載せるなら、作家のインタビューを載せて欲しいと思うのです。だって、小説を読みたくて購読しているのですから。今月号には連載中の「モダンガール・パレス」(森見登美彦)は掲載されず。もう4ヵ月連続の不掲載。(森見登美彦氏のブログを読むと最近体調を崩されたようです。これについてはやむを得ないと納得しています。ご自愛いただきたいと思っております。) クライマックスを迎えている「偏差値70の野球部」(松尾清貴)は2ヵ月連続の不掲載。月刊誌で2ヶ月連続で空くと言うことは続きを読むのは3ヵ月後になるということ。これはもうダメです。そのわりに、あれやこれやと新連載が始まっています。Vol.24では「神様のカルテ3」(夏川草介)と「遺産」(笹本稜平)がスタート。今号Vol.25では「破産」(嶽本野ばら)と「オールディーズ・ロマンス」(小路幸也)だ。まだまだあります。Vol.23では「史上最強の内閣2」(室積光)と「インバウンド」(阿川大樹)の連載が始まった。私は色々な小説を読みたいので基本的に新連載を歓迎するものですが、既連載のものは滞りがち、新連載は次々にでるようではもうついて行けません。ここらへんが潮時と購読を休止します。

 

ちなみに、これまでの連載で特に印象深い作品は以下のとおりです。 

北上次郎氏のコラム「本の話」も本好きの心を充分に楽しませてくれるものでした。それと、もう一つ、和田竜氏の「小太郎の左腕」も読んでいてワクワクしました。しかしこれは途中で連載打ち切り。最近、文庫本が出たので只今読んでいるところです。