佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2014/09/14 京都国立博物館平成知新館オープンイベント「京へのいざない」

昨日は「近江牛・西川」、「赤垣屋」と美味しいものを楽しんだ私であるが、旅の目的は食べるだけではなく教養も大切である。私は酒食に身をやつすだけの男ではないことを証明せねばならぬ。

折しも京都国立博物館・平成知新館が昨日9月13日からリニューアルオープンしている。

開館は9:30なのでそれまでは周辺を散策。

 

まずは東本願寺

私は宗派も出身校も西ですが、お東さんに立ち寄ってみました。

まだ6:40だが人が続々と集まっている。朝の勤行が7:00からあるようだ。

宗祖親鸞聖人七五〇回御遠忌特別記念事業とのことで、真宗本廟阿弥陀堂が修復中でした。大事業です。

 

 

高瀬川を散策。

 

 

 

面白い会社の表札を見つけました。日本語は右から、外来語は左から。

 

 

 

京都国立博物館三十三間堂を通り過ぎ、東山周辺をさらにを散策。

豊国神社門前に「耳塚(鼻塚)」を発見。

豊臣秀吉朝鮮出兵文禄・慶長の役1592年~1598年)のうち、慶長の役で戦功の証として討ち取った朝鮮・明国人の耳や鼻をはなそぎし持ち帰ったものを葬った塚とのこと。残酷な話である。

 

 

宗派と違う東本願寺へ行ったからというわけではないが、バランスをとって大谷本廟へ行きました。西が大谷本廟、東は大谷祖廟と親鸞の廟堂は二つあるらしいのです。

 

 

 

まだまだ時間は早いと思いましたが、早めに京都国立博物館に戻りました。まだ開館一時間前だというのに、もう行列が出来ているではないですか。耐震性の問題があり平成21年に建て替え工事が始まり、約195億円をかけて先日完成したといいますから5年ぶりのお目見えです。人が押し寄せるのも宜なるかな

ニューヨーク近代美術館などを手がけた世界的な建築家の谷口吉生氏の手による設計らしい。透明感を感じる造りでした。

もちろん写真は撮れませんでしたけれど、「宝誌和尚立像」、「金剛力士立像」、「天橋立図 雪舟筆」、「山水図 以参周省等賛 雪舟筆」(絶筆)、「金銅威奈大村骨蔵器」、「金銅五輪塔」、「交趾釉兕觥形香炉 伝奥田頴川作」などが印象的でした。とりわけ「宝誌和尚立像」の印象は強烈なものでした。和尚さんの顔が真っ二つに割れ、中から十一面観音が覗いています。宝誌和尚(ほうしわじょう)は実在した中国南北朝時代の僧侶。梁(りょう)の武帝(ぶてい)が絵師に和尚の肖像を描くよう命じると、和尚の顔が割れて中の菩薩がどんどん変化するので、結局お顔を書く事が出来なかったという。予知を行なったり病を治した為、権力者に恐れ和尚られ何度も投獄されたのだとか。