佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

正月3日目の朝餉はカレーで

 本日の厨房男子。

 食べ疲れ、飲み疲れの三が日。今朝は大豆と野菜のカレーにしました。バゲットにはYさんからいただいたオリーブオイル。
 なんだかカラダにイイ感じ。
 今日は親戚連中が鍋を囲みに来ます。もうひと頑張り、飲みます。

 

『おとなの味』(平松洋子・著/新潮文庫)

『おとなの味』(平松洋子・著/新潮文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

 

おとなの味 (新潮文庫)

おとなの味 (新潮文庫)

 

 

泣ける味、待つ味、吸う味、消える味。食材と調味料の足し算では掬いきれない、新しい味覚が開かれるとき、その裏には流れる四季と人との出会いがある。上機嫌の父がぶら下げた鮨折りで知った心地よく鼻に抜けるわさびの辛み。煮る炒めるのひと手間で、鮮やかに変貌する古漬けたくあんの底力……。時の端々で出会った忘れられない味の記憶に、美しい言葉を重ねた至福の味わい帖。

 

 新橋「鮎正」の鮎づくし、「背越し」「うるか茄子」を食べたい。午後四時開店と同時に入る名古屋は広小路伏見角の居酒屋『大甚』で過ごす時間の幸せ、昼下がりに蕎麦屋での暖簾をくぐり、そば味噌、板わさ、焼き海苔あたりをアテに飲むお銚子一本の楽しみ、これぞおとなの味でありましょう。 

 ビールなら「ベアードブルワリー」のエール、駅弁なら「大船軒」の鰺の押し寿司、どぜうなら東京吾妻橋の「ひら井」、フランス料理なら東京港区の「コート・ドール」と訪れたい店は数知れず。

 宿泊するなら石川県白山市の「うつお荘」に泊まって摘草料理と蕎麦をいただきたい。

 家飲みなら油揚げをふくろにして、中にブルーチーズを入れて炙る。こいつは純米酒の燗でやりたい。

 読みたい本もできた。古川緑波の『ロッパの悲食記』、獅子文六の『私の食べ歩き』、小島政二郎の『食いしん坊』、子母沢寛の『味覚極楽』、荻昌弘『大人のままごと』、藤沢周平『海鳴り』もちろん即時発注した。

  あぁ、なんと罪作りな本であることよ・・・

 

「致知」2018年1月号

 シンクロナイズドスイミング日本代表ヘッドコーチ・井村雅代さんの特別講話がすばらしい。

 「限界を決めているのは自分。限界なんてありません」

 「前へ行けば、前が見える。その前へ行けば、まだ前があることを知る」

肝に銘じたい言葉だ。

 また、いつもながら染谷和巳氏の仕事観にも頷かされる。「働き方改革」の目指すところの危うさや、最近の薄っぺらな労働観に警鐘を鳴らしている。まったく同感である。

 

今年の雑煮と呑みはじめ

明けましておめでとうございます。

 2018年の呑みはじめは京都久美浜町の「玉川 福袋 無ろ過生原酒」でございます。

 「福袋」命名の由来は・・・

福袋とは

お酒の味わいは毎年違います。

それは酒造りすべてが自然の恵みであるからです。

どんな酒になるか

まるで楽しみと想像がいっぱいにつまった福袋のよう・・・

今年もそんな福袋を開けてみてください。

 雑煮といっしょにいただきました。

 雑煮をいただいた後は、縁起ものの黒豆でさらに飲む。

 今年の「玉川」はやや酸っぱいか。私好みではあるけれど、好き嫌いのあるところ。一般には受けが悪いかもしれませんね。でも、私は応援します。この酒、燗でいただくときっと美味い。これからお寺に年始の挨拶にまいります。燗の味は帰ってきてから試します。

北村さんの山葵と井ノ上さんの蕎麦

 大晦日に食べるもの。やはり蕎麦だろう。そして蕎麦をたぐる前には酒。酒にはアテが欲しい。今日の酒のアテは山葵。それも「北村わさび」と呼ばれる特別の山葵です。兵庫県の北部は神鍋高原の麓に湧き出る「十戸の清水」で育てられた山葵です。三〇〇年以上前から同じ方法で育てられているといいます。先日、その農家である北村さんのお家を訪ねていただいたものです。海苔に載せて、あるいは揚げに載せて、また定番の板わさにしていただきました。

 酒は「雪の茅舎 純米吟醸 生」。秋田県の銘酒。今年の新酒です。

 〆は蕎麦。毎年、お願いしている「井ノ上」の蕎麦。蕎麦は自分でも打ちますが、やはり私の腕では美味しい蕎麦は打てません。「井ノ上」の蕎麦をいただくのは年越しの儀式です。蕎麦粉は信州八ヶ岳産に北海道産の新蕎麦をブレンドしたものだとか。一分間弱、さっとゆでて冷たい水で〆ればこの上なく美味い。酒もさらにすすむというもの。

kitamura-wasabi.com

 

YouTubeで落語 Vol.030 『大山まいり(おおやままいり)』

『新版 落語手帖』(矢野誠一・著/講談社)に紹介された274席のうちの30席目は『大山まいり』。六代目・三遊亭圓生で聴きます。この語り口、いいですなぁ。

 「大山」といえば、私などは山陰の名峰・大山(だいせん)を思い浮かべる。あるいは「おおやま」と読むのならば、山形県鶴岡市の大山地区。古くは灘・伏見に並び賞された銘醸地。加藤嘉八郎酒造の「大山」は私も愛飲している。しかしこの噺にでてくる「大山」は相模国(現在の神奈川県)にある『大山石尊大権現』のこと。博打と商売にご利益があるそうで、江戸時代には大勢の江戸っ子が参詣に押しかけていたそうな。

 「坊主」→「毛が無い」→「怪我無い」はこの噺から来ているのか。なるほど。

 

www.youtube.com

 

 

新版・落語手帖

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