映画『深夜食堂』を観ました。
登場人物たちの心の葛藤が、時にユーモラスに、時に優しく丁寧に綴られ、人生の岐路に立った者たちに向けて温かな希望を投げかける。 ネオンきらめく繁華街の路地裏にある小さな食堂。夜も更けた頃に「めしや」と書かれた提灯に明かりが灯ることから、人は「深夜食堂」と呼ぶ。メニューは酒と豚汁定食だけだが、頼めば大抵の物なら作ってくれる。そんなマスターが出す懐かしい味を前に、客たちの悲喜こもごもな人生模様が交差する。「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中の安倍夜郎の大ヒット漫画を原作に深夜の放送ながら静かなブームを呼び、第3部まで続いている人気ドラマが待望の映画化。主演はドラマ版と同じく小林薫。客と絶妙な距離感を取る寡黙なマスター役を自然な佇まいで演じる。心も胃袋もやさしく満たす『深夜食堂』の味、たっぷりとご堪能あれ。
日が終わり人々が家路へと急ぐ頃、俺の1日は始まる。
メニューはこれだけ。あとは勝手に注文してくれりゃあ、できるもんなら作るよってのが俺の営業方針さ。
営業時間は夜12時から朝7時頃まで。人は「深夜食堂」って言ってるよ。
客が来るかって? それが結構来るんだよ。
深夜食堂。なんとも居心地のいい場所だ。実際にこんな店はない。そう分かっていても、何処かにあるのではないかと探し求めそうな店だ。
第一話『ナポリタン』でのたまこさん(高岡早紀)がハジメちゃんに言う「本当に欲しいものは・・・、一つしか手に入んないのよ」のセリフがカッコイイ。