佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

ほうれん草と南瓜のカレー、ハムカツ

2021/01/20

 本日の厨房男子。

 夕餉にほうれん草と南瓜のカレーを作りました。

 もう一品、ハムカツ(キャベツの千切りとレタスたっぷり添え)はつれ合いがつくってくれました。ハムカツは私の好物。キャベツの千切りをだぼだぼソースで食べるのも大好き。

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「佐の富」の鮒寿司で「奥播磨 純米吟醸 芳醇辛口 おりがらみ 2BY」をやる

2021/01/17

 本日の一献は「奥播磨 純米吟醸 芳醇辛口 おりがらみ 2BY」。辛口ながらけっして淡泊でなく芳醇な味わい。うまい酒です。新酒”2BY”おりがらみはこの季節ならではの味。

 肴は「佐の富」の鮒寿司。おかみさん(佐野富美子さん)がおばあちゃんから教えられた昔ながら言い伝えられた漬け方どおりにつくったものだとか。材料も琵琶湖産天然にごろ鮒です。発酵した酸味がやみつきになる味です。これだけのものを居酒屋で食べるといったいいくらになるかと考えるとものすごく贅沢な気分です。

 我が家自家製の漬物も酸っぱくなってうまい。

 酒良し、肴良し。満足。

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レンズ豆のキーマカレー

2021/01/16

 本日の厨房男子。

 昼メシは昨日から仕込んでおいたカレー。カレー粉は缶入り「インデラカレー」。私は一時期、カレーレシピ本を見ながら個別にスパイスを調合して作っていたが、やはり面倒なので市販のカレー粉を使っている。どこのスーパーにも置いてある缶入り「エスビーカレー」を定番として使うことが多いが、ここしばらくは「インデラカレー」を使っている。どちらもスパイスの調合具合が絶妙でバランスが良くうまい。「インデラカレー」だけで充分だが、クミンシードとコリアンダーシードを熱したオリーブオイルでシュワシュワさせて加える。そうすると香りが立ちグッと大人の味になる。油でシュワシュワといえばニンニクも欠かせない。あとは玉ねぎと人参と挽肉。

 一日かけて圧力鍋で3回ほど火を通しては冷まして味をなじませている。レンズ豆(皮なし)はすぐに火が通るので食べる直前に温めたときに入れる。とろみもレンズ豆がつけてくれる。

 ライスはターメリック・バターライス。

 なかなかうまくできた。クミンシードとコリアンダーシードの追加が効いている。これでパクチーの葉があれば完璧なのだが。自家製漬物が付け合わせとしてなかなか合う。

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『京都スタアホテル』(柏井壽:著/小学館おいしい小説文庫)

2021/01/14

『京都スタアホテル』(柏井壽:著/小学館おいしい小説文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

創業・明治三十年。老舗ホテル「京都スタアホテル」の自慢はフレンチから鮨まで、全部で十二もある多彩なレストランの数々。そんなホテルで、レストランバーの支配人を務める北大路直哉は、店を切り盛りする一流シェフや板前たちとともに、今宵も様々な迷いを抱えるお客様たちを出迎える―。仕事に暮らしと、すれ違う夫婦が割烹で頼んだ、和の牛カツレツ。結婚披露宴前夜、二人で過ごす母と娘が亡き父に贈る思い出のエビドリア…おいしい「食」で、心が再び輝き出す。『極みの京都』『鴨川食堂』でおなじみ、京都を知り尽くした著者が描くハートフルストーリー。

 

京都スタアホテル (小学館文庫)

京都スタアホテル (小学館文庫)

  • 作者:壽, 柏井
  • 発売日: 2020/12/08
  • メディア: 文庫
 

 

 

 食をテーマにした小説の手練れ、柏井壽氏の新しいシリーズ。舞台はやはり京都。それも明治時代から続く老舗ホテル。それも館内に和洋中各種12カ所の食事処を取りそろえているとなると、全国の宿を泊まり歩いていらっしゃる柏井氏にとって小説の題材は数多。抽斗はいくらでも持っていらっしゃることだろう。

 第一話は京料理『禊川茶寮』。京都にお住まいの柏井氏として王道の初手。将棋で言えば「7六歩」といったところ。加能蟹、河豚、伊勢エビという豪華食材も垂涎ものだが、伊勢エビは御飯ものに、それもピラフというサプライズ。ちょっとした変化球がうれしい。それも「よろしければバー・アンカーシップで」という心遣いがイイ。あたかも自分がもてなされているように嬉しかった。

 第二話は鮨『綾錦』。こいしちゃん登場のサプライズ。けっして”No"と言わない姿勢、それこそ一流の仕事です。

 第三話は中華『白蓮』。本書に収められた五話の中でいちばん好み。親子の慈しみに書店愛まで加わればまさに私のハートのど真ん中を打ち抜きます。

 第四話は割烹『風花』。客とのやりとりの中で素材、料理、アレンジを選ぶ若手料理人の姿がカッコイイ。割烹はかくあるべし。

 第五話はフレンチ『アクア』。娘を立派に育てた母のまごころが胸にせまる。料理の主題に「ドリア」を起用したのは、ひょっとして横浜の老舗『ホテルニューグランド』のものをイメージされたか。

 全般を通じて感じたこと。それは「料理も仕事も人生も、大切なことはただひとつ。相手を思いやる心。それにつきる」ということ。続編を楽しみに待つ。

 

 

『石平の眼 日本の風景と美』(石平:著/ワック)

『石平の眼 日本の風景と美』(石平:著/ワック)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

中国人が憧れた風景と美が日本にあった。日本の自然と文化と歴史がつくり出す風景と美に魅せられて、四季折々の各地を旅し、活写した石平氏による珠玉のフォトエッセイ。


目次はじめに―美しい日本と私春―なぜすぐに散る桜を日本人は愛でるのか(花は桜木、人は武士敷島の大和心を人問わば朝日ににおう山桜花 ほか)夏―憧れの海と日本人の美意識(日本の美しい海と私日本の美しき清流と禊ぎの文化 ほか)秋―侘び・寂びを被写体にして(「古寺と紅葉」を愛でる日本の美意識私の山歩きと思い出 ほか)冬―日本人の信仰心のルーツを求めて(私と富士山、そして日本人と富士山与論島で見たこと、思ったこと ほか)

帰化した石平だから写せた日本人の心天安門事件で多くの友を失った青年祖国・中国への辛辣さとは裏腹の心に沁みる魂の写真集。

 

 

石平の眼 日本の風景と美

石平の眼 日本の風景と美

  • 作者:石平
  • 発売日: 2020/06/20
  • メディア: 単行本
 

 

 

 日本には四季折々の美しい風景がある。それは自然の織りなす美であるが、その美しさは「自然の美であると同時に、自然と文化と歴史が渾然一体となってつくり出す格別な美でもある」と石平氏は言う。この一言で、石平氏の出自が中国であるにも関わらず、日本という国をよく理解したうえで、この国を心から愛していることがうかがえる。

 本書は石平氏一眼レフカメラを携えて、日本の美を撮り歩いた写真とそれに寄せたエッセイが収められたもの。石平氏だからこそ、日本にあって中国にないものという視点で「日本の美」の本質に迫れるのではないかと思う。「花は桜木、人は武士」についての一節を引く。

 武士道というのは、「武力」に物を言わせるような乱暴なものでもなければ、「忠義」とか「信義」とかの儒教的倫理観で語り尽くせるものでもない。それは簡単と言えば簡単で、要するに「潔い」とか「高潔」とかの言葉で表現されているような人間的美学であり、日本人としての心の構えである。

 その根底にあるのは、まさに神道で言うところの「清き明き心」であり、本居宣長の言うところの「大和心」そのものである。

 いやはや、日本に帰化なさったとはいえ元中国人でいらっしゃる石平氏から本居宣長の「大和心」という言葉が出ようとは。日本は古くから大陸からの文化を学びその影響を受けてきた。老荘思想然り、儒教しかりである。ただそうしたものを知識として学びつつも日本人は古来からもともと持っていた自然情緒や精神を第一義としてきた。それは日本人が中国的な考えや行い、あるいは朝鮮的なそれとけっして同化することが無く一線を画していることで明らかだろう。中国人であった石平氏からすれば、中国文化をルーツとして日本文化があるとして、中国文化を賛美したいとするのが普通であろう。しかし、孔子その人には好意的であったにせよ「儒教の教えを自然に背く考えである」とした本居宣長に近いところまで考えいたるとは驚いた。それだけ日本と日本人を深く理解していらっしゃるということだろう。

 本居宣長菅原道真を引き、中国的なものの考え方に汚染されてはならないとする石平氏に多くの日本人は学ぶべきだろう。石平氏は言う。

「常に戦争に備えておくのは武士たちの基本的な考えであり、平和は戦争への備えによって守られている」

「歴史の教訓から、日本人と日本国は、やはり中国大陸に夢を託してはならないし、大陸に深入りしない方がいい」

 蓋し慧眼。

 

牡蠣のお好み焼き、「冬の月」の粕汁、「奥播磨純米活性すくい汲み」

2021/01/12

 本日の厨房男子。

 午前中は雪模様。まだ誰も歩いていない雪に足跡をつけたうれしさは子どもの頃から変わらない。松の内が明けてからここ数日、庭木を手入れしてきたが、今日は家の中に引きこもる。

 嘉美心酒造「冬の月」の酒粕が手に入ったので、夕食に熱い粕汁を作って温まりました。

 メインは牡蠣のお好み焼き。牡蠣は播磨灘産の新鮮なもの。

 酒は「奥播磨純米活性すくい汲み」。冷蔵庫でじっくり冷やして澱が沈み澄んでいた酒が、栓を少し緩めただけで発泡し濁る。口に含んだときの鮮烈なシュワシュワ感、この時季ならではの楽しみです。

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