「カスに向かって撃て! 」(ジャネット・イヴァノヴィッチ :著/集英社文庫)を読んだ。
主人公は「ステファニー・プラム」。
シリーズ第10巻目で、第9巻までは扶桑社ミステリー文庫で出版されているそうだ。
何故か第10巻目からは集英社文庫に引っ越し、
集英社文庫の「今月の新刊」として紹介されていたので目についたのである。
しまった、第1巻から読むべきだったかと本棚にしまおうとしたのだが、
書き出しを読んで気が変わった。
書き出しはこうだ。
あたしのみるところ、人生とはジャム入りドーナッツみたいなものだ。がぶりと食らいついてみるまで、中に何がはいっているかわからない。そして、それはおいしいと判断がついたとたん、いちばんいいTシャツの上に大きなジャムのかたまりを落としてしまうのだ。
この書き出しを読んだ瞬間、この本が傑作であるという確信を持った。
もう読まずにいられない。
文庫本の帯に記された紹介文はこれだ。
この「濃さ」は、クセになる。──キャスター安藤優子さん
全米4500万部!! ステファニー・プラムシリーズ最新刊!
スーパーに美人でもなければ、ウルトラにナイス・バディでもないけど、なぜかイイ男と危険な事件が寄りついて離れない、この女性。
ストレス食いでジーンズがきつくなっても、爆発ヘアが手に負えなくても、事件に巻き込まれたとあっては、ひと騒がせさせていただきます!
ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー・リストNo.1!
抱腹絶倒ミステリー
ステファニーの職業は「バウンティ・ハンター」。
「バウンティ・ハンター」とは保釈保証業者(Bail bondsman)からの逃亡者を捕まえて賞金を受け取る業者である。
解りやすくいえば「賞金稼ぎ」と言って良いだろう。
紹介文どおり、本書はドタバタで笑わせてくれる。
が、しかし、主人公ステファニーも、ステファニーを取り巻く人間も
みんなそれぞれに「流儀」を持ち、その「流儀」にしたがうことで流されずに生きている。
ハードボイルド・ミステリのツボをきっちり押さえている。
また、お気に入りのシリーズが増えてしまった。
扶桑社ミステリー文庫から発刊されている第1巻~第9巻も早く読みたい。
未読本がいっぱい溜まっているというのに・・・・・・時間がいくらあっても足りない。
困ったことだ。
♪本日の一曲♪
素敵な女性「ステファニー・プラム」に出会ったということで
女性ボーカルの曲を・・・・・・・
リンダ・ペリーの力強く、切ないヴォーカルをどうぞ
4 Non Blondes - What\'s Up