佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

4月の読書メーター

4月は自転車通勤を復活したため、通勤バスの中での読書が減り、あまり読めなかったなあ。

その中でも『算法少女』が良かった。将来、孫が出来たら小学4年生になった頃を見計らって読ませたい本です。

また、誉田哲也氏の『武士道シックスティーン』も素晴らしかった。セブンティーン、エイティーンと続く続編を読みたい。そして、『ストロベリーナイト』に続く警視庁捜査一課殺人犯捜査係主任警部補姫川玲子シリーズも見逃せない。当分誉田哲也氏から目が離せません。

 

4月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1627ページ

武士道シックスティーン (文春文庫)武士道シックスティーン (文春文庫)
剣道を高校の体育の授業でかじっただけの私にも面白く読めました。まさに一気読みです。主人公の二人(映画では成海璃子さん、北乃きいさん)の魅力の為せる技でしょう。未完成の人格。理屈抜きのエネルギーの奔流。迷い、そして自信喪失。誰もが通り過ぎてきた青春。それを50歳を迎えた私も思い出し、共感し、知らず知らず主人公にエールを送っていました。
読了日:04月29日 著者:誉田 哲也

 

 


吉田自転車 (講談社文庫)吉田自転車 (講談社文庫)
ギャグマンガで人気の吉田戦車氏の自転車に関係したエッセイ集。自転車に乗ってうまい蕎麦屋に行く。蕎麦屋では酒を飲む。正しい中年自転車乗りの姿です。法律的には多少問題ありかも知れませんが・・・・。
読了日:04月29日 著者:吉田戦車

 

 


食堂かたつむり (ポプラ文庫)食堂かたつむり (ポプラ文庫)
物語に流れているある種の「優しさ」。それは誰かのために料理を作るという行為が人との繋がりを希求しているからだろう。そして逆にそうして作られた料理をいただくということによる癒しがそこにあるからだろう。この小説を読むとゴールデンウィークは家にいて、スープをコトコト煮込みながらぼうっとしてみようかなんて気になります。あぁ・・・「ラプサンスーチョン」が飲みたい。「ザクロカレー」を食べたい。雪原にに咲く「スノードロップ」が観たい。そしてなにより「ジュテームスープ」を飲んでみたい。
読了日:04月16日 著者:小川糸

 

 


イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)
この国の国民はいつから医者に敬意を払わなくなったのか。人に敬意を払わず、非難するばかり。困難な症例でも治療に失敗すれば訴えられる危険性。お医者さんもやってられんでしょうね。少しは敬いましょうよ、感謝しましょうよ。
読了日:04月10日 著者:海堂 尊

 

 


イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)
白鳥圭輔が上巻から登場。しかも早い段階で。これは面白いわなぁ。一気に読み終え下巻に突入!
読了日:04月06日 著者:海堂 尊

 

 

 


算法少女 (ちくま学芸文庫)算法少女 (ちくま学芸文庫)
児童文学ながら大人が読んでもおもしろい。それだけでなく、物語を読むうちに算法(数学)というもののおもしろさ、奥深さに自然と気づくようにできている。学問は実生活に役立てお金を儲ける助けにもなるが、それはあくまでも付帯的結果である。人間は本来、真理を追い求め、少しでもそれに迫りたいと希求する存在である。人は常に真理に飢え学問を修める。その一番根源的な姿がこの本に描かれている。つまり、知的好奇心を満たすことは「この世とは別世界のような楽しみを持つこと」すなわち「壺中の天」(こちゅうのてん)なのだと。
読了日:04月02日 著者:遠藤 寛子

 


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