2016年の初読みはこれ。
『冬の本』(夏葉社)を読みました。
まずは帯から出版社の紹介文を引きます。
84人の冬の本のかたち
冬に読んだ本。冬になると思い出す本。
まるで冬のような本。
「冬」と「1冊の本」をめぐる、
新しいエッセイ集。
まず目を引くのは和田誠氏による装丁。持っている本の題は「WINTER WONDERLAND」 なかなかイイ感じです。しかし本は雪降るの中を歩きながら読むものではありません。車を運転しながら信号待ちの寸隙をぬって本を読んだことがある私も、さすがにこんな読み方はしません。「本は紙でできていますよ」と和田さんにツッコミを入れたい。
杉江由次氏の「誕生」のあたたかさが好きです。高橋靖子氏の「記憶の公園」の病弱だった子供のころ、布団の中で親に隠れて本を読んだ記憶に懐かしさを感じる。
触発されて『愛のゆくえ』(ブローティガン)、『おわりの雪』(ユベール・マンガレリ)、『ヴァレンタインズ』(オラフ オラフソン)、『夢のつづき』(神吉拓郎)、『雪柳』(泉鏡花)、『氷平線』(桜木紫乃)を発注。