2022/10/11
今日観た映画の二本目は『Chef』。これまた料理がテーマの人情もの。アメリカ映画である。日本人だから人情ものはやはり邦画のほうがしっくりくる。しかしアメリカにだって、どこの国にだって人情はある。特に親と子の心のふれあいは万国共通。
まずは配給元の紹介文を引く。
「アイアンマン」シリーズのジョン・ファブローが製作・監督・脚本・主演の4役を務め、フードトラックの移動販売をはじめた一流レストランの元総料理長のアメリカ横断の旅を描いたハートフルコメディ。ロサンゼルスの有名レストランで総料理長を務めるカールは、口うるさいオーナーや自分の料理を酷評する評論家とケンカして店を辞めてしまう。心配する元妻イネスの提案で、息子パーシーを連れて故郷のマイアミを訪れたカールは、そこで食べたキューバサンドイッチの美味しさに驚き、フードトラックでサンドイッチの移動販売をすることを思いつく。カールはイネスやパーシー、仲間たちの協力を得て、マイアミからニューオリンズ、ロサンゼルスへと旅を続けていく。「3人のエンジェル」のジョン・レグイザモが主人公の友人役を、「マチェーテ・キルズ」のソフィア・ベルガラが元妻役を好演。ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソン、ダスティン・ホフマンら豪華ハリウッドスターも顔を出している。
2014年製作/115分/PG12/アメリカ
ジョン・ファブローが製作・脚本・監督・主演の4役をこなしただけあって、それこそ彼自身が投影されつくした映画だろう。ほんとうに作りたかった映画を思うがまま作ったに違いない。
一流レストランを喧嘩して辞めてしまった元シェフが再起をかけてフードトラックでサンドイッチを移動販売しながら旅をする。元同僚だった料理人との友情、息子との心の交流が心温まる。特に息子にとってヒーローでありたい父親の気持ち、カッコイイ父親であってほしいと思う息子の気持ちの交錯が見どころ。息子はフードトラックでの旅の中で父の料理をおいしいと笑顔で食べる客をみて誇らしげだ。自分も営業を手伝い役に立つことで一人の男として成長する。そんな父と子の姿がノリノリのラテンミュージックにのせて生き生きと描かれる様はアメリカ映画ならではのもの。いいねぇ。