佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

聖なる夜に君は

お姉さんは想像していたよりも小柄で、とてもスリムだった。正直いって、おれは痩せている女はあまり好きじゃない。かといって太っている女が好きなわけでもないんだ。じゃあ、中間がいいのかっていうと、それも少し違う。難しいことをいうようだけれど、ほっそりしていて、ふっくらとした人が好きなんだよ。
                        (「ハッピー・クリスマス、ヨーコ」より)

上の引用は蓮見圭一氏の短編の一節です。わかるなあ。

『聖なる夜に君は』(角川文庫)を読みました。

クリスマスをテーマに気鋭の作家六名の手になる短編小説。

作者と題名を挙げると

奥田英朗 「セブンティーン」
角田光代 「クラスメイト」
大崎善生 「私が私であるための」
島本理生 「雪の夜に帰る」
盛田隆二 「ふたりのルール」
蓮見圭一 「ハッピー・クリスマス、ヨーコ」
人それぞれに好みはあると思いますが、私のお気に入りは蓮見圭一氏。

不倫や離婚よりも、やっぱり温かい愛が良いです。

思い起こせば2008年11月に読んだ『水曜の朝、午前三時』も素晴らしかった。

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