佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2012-03-20から1日間の記事一覧

かもめ

トレープレフ (仕事に取りかかろうと、書いたものに目を走らせる)これまで僕は新しい形式についてへらず口を叩いてきたが、徐々に自分が型にはまっていくような気がする。(原稿を読み直す)「塀のポスターが謳っていたのは……黒髪に縁取られた青白い顔……」…

「ノビル」料理三種

ますはお酒のアテに「ノビルの醤油漬け」 お昼に漬けて置いたものが半日経ってこんな状態です。 醤油と酒で漬けてあります。 もうすこし使った方がおいしいのですが、ノビルの辛味と苦味が強烈に残っている今の状態もおつなものです。 酒は「瑞福 純米大吟醸…

楽隊のうさぎ

やわらかなホルンのファンファーレが響き渡った。金管楽器がその穏やかなファンファーレをきらびやかに包み込む。 克久は恐怖と沈黙が結合した暗闇の中から不意に自分が立ち上がるのを感じた。そこにいるのは五十人の仲間の努力を全身で引き受けようとする孤…

ノビルを採る

午前中、手が空いたので近くにノビルを採りに出かけた。家から少し歩くと川沿いのあぜ道にいろいろな野草が生えている。 ノビルもあちこちに生えています。 地下茎はけっこう深いので、スコップで掘り起こします。 採ったノビルは持ち帰って綺麗に洗い、根を…

花見 まずは笠岡の菜の花畑

2012/3/18 3月18日は息子の引っ越しでした。大学院を卒業していよいよ就職です。息子は鳥取の下宿を引き払い、広島県福山市に住むことになります。引っ越し先に向かう道すがら笠岡市の菜の花畑を見ました。今年初の花見です。

植物図鑑

「どうしたんですか?」男は眠たげに目をしばたたきながら答えた。「行き倒れてます」 ……… 男が警戒心を感じさせなかったせいだと思う。いつのまにか男の前にしゃがみ込んでいた。 と、男がぽんとさやかの膝に丸めた手を載せた。 そして、「お嬢さん、よかっ…