佐々陽太朗の日記

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「日髙敏隆選集Ⅰ チョウはなぜ飛ぶか 」(ランダムハウス講談社)を読む

「日髙敏隆選集Ⅰ チョウはなぜ飛ぶか 」(ランダムハウス講談社)を読んだ。

 

 

 

チョウはなぜ飛ぶか 日高敏隆選集 I (日高敏隆選集 1)

チョウはなぜ飛ぶか 日高敏隆選集 I (日高敏隆選集 1)

  • 作者:日高敏隆
  • 発売日: 2007/12/20
  • メディア: ハードカバー
 

 

 

 

 

 

3月2日にNHK・BS-2で放映された「週刊ブックレビュー」でミュージシャンの坂田明氏によって紹介されたのを視て読みたくなったものだ。
ハードカバーなので買うのがためらわれたが「読みたい」という欲求に勝てず即amazonにアクセス、衝動買いしてしまった。文庫本と違いポケットに入らないし、鞄に入れても少々かさばったが仕方がない。今日の通勤バスと出張の移動時間電車内でむさぼり読んだ。坂田氏ご推奨どおり、すこぶる面白い本だ。

 

内容を紹介する(本文より)


チョウの飛ぶ道はきまっているのだろうか?
そういうことをしらべてゆくうちに、
ぼくらはチョウの飛ぶルートを予言できるようになった。
あらかじめあちこちのLVを測っておき、チョウがあらわれると、
「次はあそこへいく」「今度はそお」というように予言してゆくのである。
チョウはほとんど予言どおりに飛んでいった。
ぼくらは大喜びであった。
これほど正確に予言できるということは、
チョウ道のしくみが完全にわかったということである。
小学校のころから二〇年以上にもわたって頭にひかかっていた問題は、
これで解決したのだ!
とこどが、これはそれほどかんたんではなかった。
(第一部「チョウの飛ぶ道」より)


この本は1975年に「岩波科学の本16 チョウはなぜ飛ぶか」として出版されたものが、このたび復刊されたもののようだ。
少年・日高敏隆が小学生のときに抱いたチョウについての素朴な疑問と好奇心が、20年の時を経てチョウの「習性」明らかにしていく様子が描かれている。良書である。私の子供はもう大学生なのだが、小学生高学年ぐらいの子供に読んで欲しい本だ。将来、孫が出来たら読ませたい。


♪本日の一曲♪

 

Making April - Roses and Butterflies